▽国民:広がるパニック、相次ぐ脱出
英紙「デイリー・テレグラフ」によると、災害後の再建で、日本にとって最大の困難は資金の問題ではなく、国民のパニック心理だ。パニック現象は雪だるま式に拡大しているという。日本の最も基礎的な産業であるサービス業はどこも人手不足で、(世界金融危機から)やと立ち直ったばかりのサービス業がまた不振に陥る可能性がある。食品や薬品などの物資不足の問題が深刻化するのに伴い、地震直後にはモラルや秩序をしっかりと守っていた人々が今後、雪崩を打って倒れ込むことが予想される。日本政府が悪化を続ける物資不足の情況を打開できなければ、治安がこれからの最大の問題になるとみられる。
日本国民は世界で最も秩序を守る国民とみられているが、日本政府への信頼度には疑問の声が上がっている。特に原発の放射性物質漏れ問題を隠そうとする態度がパニック心理をあおり、現地の住民や在住の外国人が相次いで他地域に脱出しているほか、食料品や燃料の不足が深刻化し、倒産する企業も増え、地下鉄は1時間に1本しか走らなくなっている。
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