一部の貿易専門家は、中国の対日輸出は今のところ比較的安定しているが、今後も注意すべき点として以下3つの問題点を挙げている。
(1)日本では、引き続き余震と放射能漏れという大きな恐怖が残っており、住民は、生存、仕事、収入状況が悪化し、当面は消費がかなり落ち込むと予想される。
(2)情報・通信の停滞問題が解決しておらず、どれほど巨大な損失が出たのか、まだ具体的には不透明な段階である。
(3)道路や港湾の被災、電力や燃料の供給不足に加え、港湾、空港、高速道路が被災者救済任務を優先していることから、中国製品の輸送や販売に大きな支障を来たしている。
また、中日貿易の構造面での特徴として、日本は中国から大量のエネルギー・資源を輸入し、中国にハイテク・チップや自動車部品などの機電設備を輸出していることから、自動車や電子など中国国内産業にある程度の影響がもたらされている。しかし、現地化が加速しているため、中国が輸入している部品の種類は毎年減少しており、当面不足したとしても、全体的に大きな影響が及ぶ見込みは少ない。
中・長期的に見た場合、日本の震災復興は、中日両国の貿易協力を促進し、それがまた日本の震災復興の追い風となる一方、中国関連企業の対日輸出の拡大にもつながると期待される。(「瞭望新聞週間」論評/編集KM)
「人民網日本語版」2011年3月21日
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