中国国際救援隊は20日午後、岩手県大船渡における救援作業を終了し、同日夜に北京に到着した。中国国際救援隊は大船渡に一番に到着し、最後に撤退した外国救援隊として、現地の人々や各国救援隊から高い評価を得た。
中国国際救援隊は同日14時(現地時間)ごろ、大船渡で撤退式典を行った。隊員は列になって国旗降納を見守った後、見送りに訪れた外務省職員及び中国駐日本大使館の人々一人一人と握手をした。式典ではさらに、被災地の人々に向けて食品や飲用水など生活物資が手渡された。
中国国際救援隊のリーダー・尹光輝氏によると、救援隊は13日に現地に到着した後、日本側の定めた範囲内において、民家・工場の廃墟140カ所あまりの捜索を行った。捜索範囲は約4平方キロメートルにのぼった。救援隊は大雨、大雪、強風の中、人力による捜索と生命探知機による捜索を組み合わせながら、希望を捨てず生存者の捜索に打ち込み、最終的に廃墟の中で1人の遺体を発見した。福島原発事故の見通しが不明という状況の中でも、隊員たちは情熱を保ちつつ、集中して捜索に打ち込んだ。(編集SN) 「人民網日本語版」2011年3月21日 |