東日本大震災は日本の情報通信(IT)企業の多くを操業停止に追いやり、その世界のIT産業チェーンにおける製品供給への影響も現れ始めた。現在は主にメモリモジュール(ディム)とフラッシュメモリチップを使用したUディスクの価格が上昇しており、一部ブランド製品は上昇幅が30%を超えたという。「広州日報」が伝えた。
広東省広州市のIT製品売り場の多くで、メモリモジュール製品の一部が30%ほど値上がりし、Uディスクも大幅に値上がりしている。数カ月後にはこうした製品の供給がストップするのではという懸念から、少なくない小売業者が買いだめを始めている。ある供給業者によると、価格はますます上昇するとみられ、値上がり前の価格で購入しようとすれば、日本の企業が生産を再開するのを待つしかない。
▽メモリモジュールは全面的に価格上昇
メモリモジュール製品の価格が全面的に上昇している。海外メーカーの製品も中国メーカーの製品も軒並み値上がりし、中には30%以上値上がりしたものもある。同市天河区のあるIT製品売り場で、パソコン部品を専門に取り扱う供給業者が述べたところによると、サムスンの2ギガ(G)・第3世代メモリモジュールの価格は1個あたり45元上昇し、キングストンの同クラスのメモリモジュールも1個あたり35元上昇したという。
第2世代・2Gのメモリモジュールは、サムソン製品はほとんど見あたらず、現在の主流はキングストンの製品で、価格は1個あたり40元上昇した。供給業者の陳さんによると、メモリモジュールの価格は一昨日ごろから上昇し始め、今では日ごとに価格が違い、一日あたり10元から20元ほど上昇している。午前と午後でも価格が変わるという。
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