商務省国際貿易経済協力研究院の梅新育研究員は「これまで中国は日本からかなり多くの設備を輸入している。大部分は中間製品だが、完成品もある。地震のために、日本の一部の企業はすでに出荷を停止している。そのため、国内の一部の企業では、設備を受け取ることが難しくなっており、再生産と輸出に影響が出てきている」と語った。
日本貿易振興会のデータによると、2010年の日中両国の貿易総額は前年比30%増の3018億5000万ドルに達した。そのうち日本から中国への輸出は前年比36%増の1490億9000万ドルだった。半導体、液晶ディスプレー、AV(音楽・映像)製品が、日本から中国に輸出されている主な製品。
梅研究員は次のように指摘した。以上のデータは、日本側の発表である。中国側のデータによると、中国が日本から輸入している機械電気製品の割合はもっと多い。2010年の中国の日本からの輸入は1700億ドル余りで、そのうちの約50%は機械電気製品、AV製品とその部品が占めた。これらの製品すべて中間製品である。中国はこれらの製品を再加工して世界各国に輸出している。
さらに次のように述べた。出荷停止の影響はすでに出ている。製品を受注した日本の企業は、まだ製品を出荷していない。地震のためで、製品を発注した企業は、日本で製品を検査する準備を整えることしかできない状態に追い込まれている。
また次のように説明した。中国は日本から原材料や完成品を輸入している。そのため、高級自動車産業など国内の産業に直接影響を与えている。中国は2010年、日本から101億ドルの製品を輸入した。輸入鉄鋼製品は26億ドルで、ほとんどが高級自動車用の鋼板だった。
|