中国の地震救援専門家は14日、今回の大震災の地震・津波の重大被災地での救援に向け日本の岩手県大船渡市に到着した中国国際救援隊について、見知らぬ環境、言葉の壁、人手不足、後方支援、救援目標の確定、余震の危険など一連の困難に直面していると述べ、「中国国際救援隊が必ず全力で無数の困難を克服し、今回の人道主義救援任務を完遂することを信じている」と語った。「中国新聞社」が伝えた。
中国地震局研究員で中国国際救援隊の徐徳詩・元隊長は、中国国際救援隊が今回、大地震・津波による被災後の救援のため日本に向かったことについて、「難度は非常に大きい。スマトラ島沖地震の津波救援を超える」と認識する。見知らぬ環境、現地の天候の変化が大きいこと、言葉の意思疎通に一定の壁があり、救援隊員が少ない(わずか15人)、後方支援は基本的に自らに頼るしかないなど、中国国際救援隊は困難に直面している。徐元隊長は特に、被災地の原発で幾度にわたり水素爆発が発生したため、救援活動は放射能漏れという未曾有の脅威にさらされていることを指摘している。中国国際救援隊は探査装置を携帯しているが、救援活動時の万が一の放射能漏れにいかに対応するかが一大難題となっている。
「中国国際救援隊の重大被災地・大船渡市での任務は捜索と救助が中心で、現時点での最大の困難は交通および救援目標のすみやかな確定」。中国地震局中国地震応急捜索救助センターの曲国勝・チーフエンジニアは「中国新聞社」記者に対し、中国国際救援隊の任務地域は津波にのみこまれた海抜の低い地区であり、交通、救援すべき廃墟目標をすみやかに確定するなどいずれも困難に面しており、さらに現地の電力・通信が途切れ、被災地は極めて大きく、余震が絶え間なく続き、津波警報の恐れや危険など、いずれもが救援隊が克服しなければならない難題、と語った。
2人の地震救援専門家は、多くの困難に直面しているが、豊かな地震災害救援経験を有する中国国際救援隊は一切の手段を熟慮、全力で救援活動を展開し、また救援隊後方チームは最新の情報と活動計画を今後もすみやかに提供、前方隊員の効率的な救援活動をサポートするとみている。
中国国際救援隊一行15人は捜索救援装備・物資4トンと共に13日に日本に到着、同日夜に今回の大地震で甚大な被害を受けた岩手県大船渡市に到着後、2チームに分かれ、1チームはキャンプを設営、1チームは捜索救援活動を展開している。救援活動は現在もなお、緊張の中行われている。(編集HT)
「人民網日本語版」2011年3月15日
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