昨日日本で発生した大地震は日本の原子力発電所の安全をも脅かし、原子力発電所2カ所がすでに運転を停止した。現在中国は急ピッチで原子力発電を推進しているが、今回の震災で中国は自国の原子力発電推進戦略を見つめなおすことになるのだろうか?環境保護部の張力軍副部長は「環境保護強化」に関する問題について記者の質問に答えた。(中国広播網)
日本でマグニチュード8.8の地震が発生し、原発2基が影響を受けた。中国の核安全局が日本原子力安全・保安院と連絡を取り、日本の詳細状況を問い合わせたところ、確かに福島第一原子力発電所1号機の周囲の放射能レベルが上昇していることが分かった。メディアの報道によると、正常時のおよそ5~8倍であるという。中国はすでに沿海都市の原子力安全監視装置を起動し、日本の原発放射能漏れが中国に影響するかどうかを監視している。現時点での監視結果はすべて正常で、中国への影響はまだない。中国で現在稼動している原発装置は13基で、この13基はすべて正常に稼動しており、安全である。原子力安全監督管理部門は発電所内に、また環境保護部門は発電所の外にそれぞれ監視装置を設置して監視を行っているが、現在までのすべての観測結果は、中国で稼動中の原発13基の放射指標が国際・国内基準よりもはるかに低く、安全に稼動しており、良好な稼働状態にあることを示している。中国は日本の原子力発電施設に対する地震の影響だけでなく、事態の進展にも注目している。中国は日本に学び、原子力発電推進戦略と計画面で適切に教訓を汲み取っていく。しかし中国の原子力発電推進の決意と計画手配が変わることはない。
「北京週報日本語版」2011年3月12日
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