日本の東北地方で3月11日午後2時46分にマグニチュード8.9の大地震が発生、10メートル近い津波が襲い、現在、多くの死傷者が出ている。中国の大手ニュースサイトは、日本の大地震をトップニュースで掲載し、何万という中国のネットユーザーが関連のニュースにコメントを残した。大多数のコメントは理性的で、日本に同情の意を示している。
環球網、網易、新浪など中国の大型ニュースサイトには何万というユーザーからのコメントが寄せられた。人人網、新浪マイクロブログなどSNSサイトでも、日本の地震が注目の話題となっている。多くのコメントの内容は、日本の地震に同情を示し、被災者の幸福を願うものだった。また、多くの人がネットユーザーに対し、理性的な書き込みを求め、「天災の前では、民族感情を強調すべきではない」との忠告を出した。
多くのネットユーザーが被災者の幸福を願うとのメッセージを残した。環球網のユーザーは「我々は日本の地震に注目しています。地震が生命を奪わないことを願っています!みんなが無事でありますように!」とコメント、ハンドルネーム「汶川遊子」さんも「地震は怖いものです。どの国で発生しようと、全人類が協力し合うべき。日本が困難を乗り越えることを願っています。」とコメントした。
新浪ネットのユーザー「麻辣」さんは「日本人はこれまで中国人を傷つけてきたが、自然災害は人類の敵。自然災害の前では人間は無力です。歴史的な感情はとりあえず脇に置きましょう」とコメントした。
日本の地震を伝えるニュースには、災害を喜ぶコメントもあるが、しかしそのようなコメントに対しては、「人でなしだ!」などと猛烈に批判する声が寄せられた。河北省のネットユーザは、「私たちはみな人間です。日本を越えたいなら、実力で越えればいいじゃないか。災害を喜ぶようなまねに何の意味があるというのでしょう。日本国民が無事であることを祈っています」とコメント。環球網のネットユーザも、災害を喜ぶユーザーに対し、「被災者を笑う人たちへ、あなたたちは人間ですか?民族の恨みを発散するような声を、心やさしい人たちからのメッセージがかき消してくれている。とても感動的。」とのコメントを残した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月12日
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