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斎藤文男氏のブログ  
日中国交回復40周年はわだかまりとかす絶好の機会

 

◇日米中で戦争拠点地の相互訪問◇

「新たな出会いと心の絆」を求めるなら、現職首相の南京訪問が最も効果ある事業だ。機は熟している。日中関係だけでなく、日米関係の国民同士のわだかまりは徐々にとけつつある。あまり大きなニュースにならなかったようだが、08年9月、米国のナンシー・ペロシ下院議長が、広島市の平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑を訪れ献花した。ペロシ下院議長は、同市で開かれた主要8カ国下院議長会議(議長サミット)に出席していた。米国の下院議長は、大統領死亡時などの権限継承順位が副大統領に次ぐ要職にある。原爆慰霊碑に献花した米国の現職要人は同議長が最高位である。

「74年前日本軍が犯した大罪を忘れない」と記した横断幕を手に参加したJR東日本旅客鉄道労働組合員

これに応える形で、日本からは河野洋平衆院議長が、太平洋戦争の発端となった旧日本軍の真珠湾攻撃による犠牲者を追悼するため同年12月、米国ハワイのホノルルを訪れ、真珠湾のアリゾナ記念館や国立太平洋記念墓地を訪問して献花している。

被爆65周年となった10年8月6日の「原爆の日」には、広島市の平和記念公園で行われた「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」に核保有国の英仏の代表とともに、米国のジョン・ルース駐日大使、国連の潘基文事務長がいずれも初めて出席した。原爆投下国である米国の駐日大使の出席は、被爆者や多くの日本人の関心を集めたが、ルース大使はスピーチも献花もしなかった。被爆者らからは落胆の声もきかれたが、出席しただけでも半歩の前進だと受け止めたい。同大使は8月9日、長崎市の「平和祈念式典」は「スケジュールの都合」を理由に出席しなかったが、翌月の9月26日、長崎市の原爆投下中心地を訪れて献花し、長崎原爆資料館を見学した。

12年8月にはオバマ米国大統領の広島訪問も取り沙汰されている。広島、長崎、真珠湾、そして盧溝橋、瀋陽と、日米中で戦争拠点地の相互訪問が進む中で、南京だけが取り残されているのは、いかにも不自然だ。12年には多くの国でリーダーの選挙や交代が予定され、変革の時代を迎える。

残されている南京での「儀式」を挙行するのは12年が絶好の時期である。日本の首相の南京訪問を私は当地で心待ちにしている。その際はぜひ、地元の大学で講演をお願いしたい。そのあと、学生との質疑応答の時間をとっていただき、若い中国人の声を直接聴いてほしい。「日本時事」や「現代日本社会問題研究」を学んでいる学生は、たくさんの質問と数多くの有意義な提言を準備している。日本と中国の国民同士にあるわだかまりがとけるような言葉を、変革の時代の節目の年に、日本の首相が南京から発信してほしい。

(写真は2011年12月13日の「南京大虐殺74周年記念追悼式典」で筆者写す)

「北京週報日本語版」2012年1月6日

 

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