Imprimer cet article

Commenter cet article

斎藤文男氏のブログ  
◇まほらまの南京生活⑨◇~日本で学生を追憶~

(~ウェンナン先生行状記~)

南京大学日本語学部専家 斎藤文男

◇南京の教え子と新宿で出会う◇

夏休みに久しぶりで日本に帰国した。数日後、新宿で友人と待ち合わせをした。自宅を出て私鉄の西武新宿線に乗った。終着駅の西武新宿駅に着くころ、「斎藤先生!」と声を掛けられた。驚いて振り返ると、南京大学大学院で1年生のとき担当した院生の卒業生だった。日本の大学院で博士号取得を目指しているという。中国で教えた学生と日本で再会できるのは、ナノ(10億分の1)やピコ(1兆分の1)の確率かもしれない。待ち合わせの時刻が迫っていたので、彼女とゆっくり話ができなかったのは残念だった。この出会いは、自宅に戻ってから、学生とのこれまでの交流を振り返るきっかけになった。

◇悩みや相談、メールで交流◇

大学教育では、教室で学生と個人的な話をする時間はほとんどない。高校(高級中学)までは、先生と学生は、個人的な指導や接触する機会がかなりあったようだ。大学では卒論指導で担当となった先生と学生が接触する以外、めったに個人的に話し合う機会がないのは残念だ。

しかし、今はネット時代である。学生はメールでさまざまな悩みや相談、意見、要望などを送ってくる。メールは卒業後も続き、メールの内容も、人生の悩みや将来の相談など複雑になってくる。日本に一時帰国中、卒業生と“ピコナノの再会”後、学生とやり取りしたパソコンに残っているメールを読み返し、これまでの交流を追憶した。

写真:南京と日本を行き来するたび、優しく見送り、迎えてくれる富士山(静岡県上空の機上から)

写真:北海道への留学生からは、大学校内で見事に黄葉したイチョウ並木の写真が添付されていた

写真:日本への留学生から、メールに添付されてきた長野県白樺湖での記念写真(「小指橋」という名前なので、みんなで小指を立てました、と説明にあった。)

写真南京大学院生の教え子と出会った東京新宿の高層ビル街(こんなに広い地域でよくも再会できたものと思う)

写真:埼玉県内にある自宅近くで行われた「夏祭り」(夏休みで一時帰国していたら、南京と学生たちが無性に恋しくなった)

1   2   3   4   次のページへ  

北京週報e刊一覧
トップ記事一覧
インフレは依然、経済最大の潜在的懸念
「タイガーマザー」論争、どんな母親が優れているのか?
中国、水利整備を加速
潘魯生氏 手工芸による民族文化の伝承
特 集 一覧へ
第7回アジア欧州首脳会議
成立50周年を迎える寧夏回族自治区
現代中国事情
中国の地方概況
· 北京市  天津市 上海市 重慶市
· 河北省  山西省 遼寧省 吉林省
· 黒竜江省 江蘇省 浙江省 安徽省
· 福建省  江西省 山東省 河南省
· 湖北省  湖南省 広東省 海南省
· 四川省  貴州省 雲南省 陝西省
· 甘粛省  青海省 台湾省
· 内蒙古自治区
· チベット自治区
· 広西チワン族自治区
· 新疆ウイグル自治区
· 寧夏回族自治区
· 澳門特別行政区
· 香港特別自治区