中国政府の全面的で、迅速で、客観的真実である情報公開は国際社会の関心にしっかりと応えるものであり、ＷＨＯおよび関係する国・地域がこの度の事態に対処するための政策を定め、措置を取る上で確かな依拠を提供している。イギリスのウェルカム・トラストの責任者であり、オックスフォード大学医学部元教授でもあるジェレミー・ファラー氏は「中国が国際社会と感染状況のデータを迅速に共有したことについて、われわれは中国政府の公明正大な姿勢に謝意を示すべきだ」と述べた。 

迅速で効率の高い疾病研究は人類の新型肺炎との戦いのためにしっかりとした基礎を打ち立てる。  

人類が病気を発見し、認識して、打ち勝つまでには往々にして長い時間を必要とする。科学技術の進歩に伴い、新たに発見された伝染病の研究プロセスは明らかに加速しているが、なお現地における重視の程度や技術レベルなどといった要素の制約を受ける。例えば、２００９年の新型インフルエンザの発生後、アメリカ疾病予防管理センターはウイルスの識別までに１カ月近い時間を要した。 

新型肺炎の感染拡大に際しては、時間こそが命だ。中国の科学研究・医療従事者は「中国速度」「中国効率」を最大限発揮した。中国のチームは記録的な短時間で病原体および遺伝子配列を識別し、自ら進んでＷＨＯおよびその他の国・地域と研究成果を共有している。それに続き、全国各地・各方面の専門家が力を合わせ、各病院、大学、研究機関、企業が幅広く参加している。ドイツ連邦疾病予防管理機構のロベルト・コッホ研究所で所長を務めるロタール・ヴィーラー氏は「われわれは中国の研究者たちに敬意を表したい。彼らはサンプルから新型コロナウイルスを迅速に分離し、ウイルスの遺伝子配列を特定して、世界の研究者と共有した。これは各国が検査キットを開発する上で極めて重要だ」と述べた。 

中国は即座に国際社会と研究成果を共有することにより、新型コロナウイルスに対する人類の認識を刷新し、世界の科学研究のウイルスに対する研究スピードを加速させた。そして、学界および産業界が病理学研究を進め、ワクチンを研究開発し、診療器具を開発する上で重要な基礎的・技術的サポート効果を発揮し、この度の新型肺炎との戦いにおける最終的勝利のためにしっかりとした基礎を打ち立てた。 

「北京週報日本語版」2020年2月10日