最近、中国人民政治協商会議成立７０年間で影響力のあった重要提案の選考表彰リストが公表された。「１０月１日を中華人民共和国の成立記念日と定めるよう政府に要請する」「週５日勤務制をできるだけ早く実行する」……表彰された１００件の提案は、経済・社会の発展の重要問題に焦点を当てたものや、人々がこぞって関心を寄せている民生問題に注目したものなど、協商民主の重要な価値を充分に表し、中国の社会主義民主政治の独特な強みを示している。

このことは中国の国家制度と国家ガバナンスシステムを観察する上で独特の視点をもたらした。中国の制度は各方面の知恵と力を結集させ、国内外の中国人の一丸となった力を形成できる。中国共産党第１９期中央委員会第４回全体会議（四中全会）がまさしく指摘しているように、中国の特色ある社会主義制度と国家ガバナンスシステムは、「強大な生命力と巨大な優越性を持つ制度・ガバナンスシステムである」。

中国の国家制度と国家ガバナンスシステムが役立つかどうか、有効であるかどうかは、実践が最も適した試金石だ。中華人民共和国成立７０年間で、中国共産党は中国の人々を導いて世界でもまれな２つの奇跡を生み出した。１つ目は経済の急速な発展という奇跡だ。中国は大きな足取りで時代に追いつき、先進国が数百年かけて歩んできた産業化のプロセスを数十年という期間で終え、世界第二位の経済体に上り詰め、総合的な国力、科学技術の実力、国防の実力、文化の影響力、国際的な影響力は目覚しく向上し、人々の生活は顕著に改善されている。２つ目は社会の長期的な安定という奇跡だ。中国は長期的に社会の調和と安定、人々の安定した生活を維持しており、国際社会が認める最も安全感のある国の１つとなっている。人類文明の発展史において、中国の特色ある社会主義制度と国家ガバナンスシステムを除くと、いかなる国家制度と国家ガバナンスシステムもこれほど短い期間内に、このような奇跡を生み出すことはできていないと言っていい。

１つの国がいかなる国家制度と国家ガバナンスシステムを選ぶかは、その国の歴史・文化、社会の性格、経済の発展水準によって決まるものであり、その国の人々によって決定されるものだ。中国の特色ある社会主義制度の生命力は、国情に符合し、有効かつ役に立ち、人々の支持を得ることによるものだ。「中国の制度」は天から降ってきたものではなく、中国社会の土壌から成長してきたものであり、革命、建設、改革の長期的実践を経て形成されたものであり、マルクス主義の基本原理と中国の具体的な現実とが結びついて生まれたものであり、理論の革新、実践の革新、制度の革新を統一した成果であり、党と人々の知恵を結集させており、奥深い歴史のロジック、理論のロジック、実践のロジックを有するものだ。

１つの国家、１つの民族の運命は、その制度と緊密に繋がっている。中国の国家制度と国家ガバナンスシステムは過去と現在、一貫して中国社会の土壌で育まれており、今後しっかりと成長するには、中国社会の土壌にも深く根ざさねばならない。

「中国の制度」が強大な生命力を持つことは、中国が成功の道を歩んでいることを充分に証明している。この道に沿って引き続き前進し、中国は必ずや国家ガバナンスシステムとガバナンス能力の現代化を全面的に実現し、揺るぎなく新天地を切り開き、新たな奇跡を創造できる。 

「北京週報日本語版」2019年12月4日