習主席が演説で行ったより緊密な中国・アフリカ運命共同体についての論述は、中国・アフリカ協力における中国の新理念を伝えた。
習主席は次のように述べた。我々はアフリカの人々と心を一つにし、力を合わせ、より緊密な中国・アフリカ運命共同体を共に築き、人類運命共同体構築の手本となることを望んでいる。習主席の演説に基づくと、中国とアフリカが作るべきなのは、責任を共に担い、協力・ウィンウィンの関係を築き、幸福を共有し、文化を共に振興し、安全保障を共に築き、調和が取れた共生する中国・アフリカ運命共同体の構築である。
中国は世界最大の発展途上国であり、アフリカは発展途上国が最も集中する大陸である。過去数十年で、中国・アフリカ協力はすでに苦楽を共にする運命共同体を作り上げてきた。これまでの中国・アフリカ運命共同体の発展においては明確で特定された系統的理念がなかったにすぎない。習主席の論述は、今後の中国・アフリカ運命共同体構築と発展における明確な目標と系統的理念であり、新時代における中国・アフリカ協力の重要な礎とアプローチでもある。
習主席は演説で中国・アフリカ協力「八大行動」を提唱し、中国・アフリカ協力が過去の中国による「輸血」メインからアフリカの「造血」支援へと転換することを表明した。
これまでの中国・アフリカ協力において、中国の資金はアフリカの発展にとってプラスの役割を果たした。特に2015年中国・アフリカ協力フォーラムのヨハネスブルグ・サミット以来、中国はヨハネスブルグ・サミットで確定した中国・アフリカ「十大協力計画」を全面的に実行し、多くの鉄道、道路、空港、港などインフラ及び経済貿易協力区が相次いで建設済或いは建設中であり、アフリカの人々の経済・社会発展力を極めて大きく変貌させた。
習主席は次のように述べている。中国は新時代のより緊密な中国・アフリカ運命共同体を作ることをガイドラインとし、中国・アフリカ「十大協力計画」推進をベースに、アフリカ諸国と密接に協力し、今後3年及び今後しばらくの期間、「八大行動」を重点的に実施することを望んでいる。「八大行動」とは、①産業促進行動、②インフラ相互接続行動、③貿易利便化行動、④グリーン発展行動、⑤能力開発行動、⑥健康衛生行動、⑦人的・文化的交流行動、⑧平和安全保障行動である。
詳細に分析すると、この「八大行動」は実際のところ中国とアフリカが「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)構築、アフリカ開発目標「アジェンダ2063」、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダ、アフリカ各国それぞれの発展戦略という4つの面とリンクしている。そしてこの4つの面とのリンクは、アフリカ諸国の内在的発展原動力向上を中国が本当の意味で助けていることの表れである。特に、「八大行動」のうち多くの措置は、青年に着眼し、青年を育成し、青年を援助し、彼らにより多くの雇用機会とより良い発展空間を提供するよう努めるものとなっている。
「北京週報日本語版」2018年9月5日