中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 政治 >> 本文
  • descriptiondescription
地域協力の新モデルを切り開く上海協力機構(三)
孫壮志  ·   2018-05-16
タグ: 上海協力機構;地域協力;政治
印刷

6月上旬、上海協力機構(SCO)元首理事会第18回会議が山東省青島市で開催される

今年6月、上海協力機構(SCO)元首理事会第18回会議が青島で行われる。今回の会議は加盟国正式拡大後初のサミットであり、同機構が「上海エイト」という新たな発展段階に入ったことを示している。宣言の発表や多くの重要文書への署名を通して、各国首脳が今後の多国間協力について計画を立て、新旧加盟国の共通認識をさらに固め、独自の影響力と団結力を高めていく。 

開放と第3国・地域を標的にしない原則を堅持 

SCOは開放・透明の原則を守り、第3国・地域を標的にしないことを強調し、多くの国際機関と協力関係を結び、地域に影響力を持つ他の多国間メカニズムを排斥せず、地域内の様々な多国籍プロジェクトの実施を支持し、地域の紛争問題の政治的解決に向けて共に努力することを主張している。例えば、SCOは2009年にアフガニスタン問題に関する国際会議を開催し、米国や欧州諸国など多くの国国際機関の代表を招いた。中国の指導者が「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)構想を提起してからは、地域諸国が戦略的リンクを実現する重要な場にもなっている。中央アジアの一部多国籍プロジェクトと多国間提案、例えばEUが進める道路プロジェクトや中央アジア諸国が提起した「非核兵器地帯」などにも協力している。地域情勢が複雑化する中、大国の駆け引きによって地域諸国の関係が緊張し、国内の政局が不安定になり、紛争問題の一部が激化し、シリアやイラクなどのテロ対策に新たな変動要因が加わった。SCOは積極的に役割を発揮し、国連の権威と公認の国際法準則を尊重するよう主張し、外部勢力の地域諸国に対する内政干渉に反対し、国際社会から広く称賛された。 

発足から現在まで、SCOの位置づけと機能について様々な分析が行われ、ひいては偏見も少なくなく、「衰退」を唱える声や不調和的な論調もあった。SCOは「東側のNATO」を作って西側と全面的に対抗しようとしていると考える西側の学者や、中国とロシアが中央アジアで過当競争を展開し、SCO内部の団結は保証できないと見るアナリストもいた。インドとパキスタンの正式加盟後は、SCOの見通しに関する悲観的な見方が急増し、インドパキスタン間、中国インド間の衝突によりSCOが新たな成果を上げることは難しくなり、さらには「解体」の危機に直面するという見方もあった。しかし事実は、中ロ間、中印間で主流となったのは協力だった。3つの大国の根本的利益と合致していたからだ。特に中国とロシアは世界で最も良好な大国関係を築いており、隣接する大国どうしが平等で互恵的な協力を展開する手本となっており、同様にSCOが健全に発展するために安定器の役割を果たしている。 

SCOは軍事政治同盟にはならず、西側の対立陣営を作って勢力範囲を奪ったりはしない。今回の青島サミットから次の点が見て取れる。加盟国とオブザーバー国が協力と発展を目指して努力し、共に協議し、共に構築し、共に享受する新原則に基づいて、地域諸国の運命共同体と利益共同体を築くよう努力し、ユーラシア大陸内陸部の様相を大きく変え、グローバル・ガバナンス体系整備と人類運命共同体構築のために模範を示すことだろう。   

(孫壮志 中国上海協力機構研究センター執行主任)

「北京週報日本語版」2018年5月16日

シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号

中国語辞書: