中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 政治 >> 本文
  • descriptiondescription
「中等国」こそが日本の「歴史的常態」
馮昭奎  ·   2017-08-25
タグ: 安倍政権;日本;政治
印刷

第2次世界大戦後、日本は世界第2の経済体となり、一時は世界で最も競争力のある国とされた。これは戦後1、2世代にわたって日本人が発奮し努力した成果であり、日本が戦後の「新たな2つの機会」をつかんだ結果でもあった。第1に、日本は戦後の技術革新の発生地となった米国を後ろ盾として、戦後の技術革新という機会をしっかりとつかんだ。第2に、戦後「ベビーブーム」による人口構造の若さという機会もつかんだのである。

現在の日本はすでに「超高齢化社会」と「人口減少社会」に入り、「ベビーブーム世代」は「シルバー世代」となり、多くの日本の学者が著書で国の前途と運命に対する憂慮を示している。2016年、日本の総人口は33万人減少した。現在では農業、漁業、小売業、サービス業から製造業に至る生産現場で、至る所で人手不足が問題になっている。2020年代には計620万人減少し、その後も毎年100万人ずつ減少すると予想されている。2024年には国民の3分の1が65歳以上となり、2033年には住宅の3分の1が空き家になる見通しだ。また、ケアを受けられない高齢者が増え続け、将来日本では毎週4000人が「孤独死」する可能性がある。

もし日本が有効な改革措置を取らなければ、数十年後には日本各地が一面の廃墟になるかもしれない。第2次世界大戦後の「戦争廃墟」から遠くない将来の「平和廃墟」へ。これは日本の有識者が現状に基づいて出した「事実に基づき真実を求める」予測であり、警告である。

しかし、現在日本の為政者は完全に「事実に基づき真実を求める」精神から外れている。現政権を握る安倍首相は驚くことに「強大な日本」という夢を持ち、日本が「戦争を行える」ようにするために憲法改正案を通そうとし、そのために「中国脅威論」を極力吹聴するなど、することなすことが明らかに日本の基本国情からゆゆしく乖離し、平和的発展という時代の要求からも外れている。特に、日本の「大国の夢」を本当の意味で制約しているのは紛れもなく日本自身の条件と国情にあることに気づいていない。言い換えれば、日本の真の「敵」はその間違った内外政策であるのに、恨みや不満を中国にぶつけているのだ。まったくもって己を正しく知る力を欠いている。

(馮昭奎:中国中日関係史学会顧問)

「北京週報日本語版」2017年8月25日

前のページへ12
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号

中国語辞書: