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BRICS体制はさらに素晴らしくなる
  ·   2017-08-22  ·  ソース:
タグ: BRICS;新興国;政治
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数カ月前のBRICSシンクタンク・シンポジウムで筆者は「BRICSは文化・歴史、経済成長率、社会・伝統面で多少異なるが、いずれも新興国で、各々長所があり、世界の多くの問題について関心を共有している。互いに学び合い、参考にし合い、助け合いさえすれば、共に台頭し、より良く各国に恩恵をもたらすことが必ずできる」と語った。シンポジウムでBRICSの学者は「視点を変えて見ると、BRICS体制の独特の魅力と潜在力は一層明らかだ。BRICS体制とG7体制を比較すると、さらに素晴らしい未来が前者にあることに気づく」との認識を示した。(文:王文・中国人民大学重陽金融研究院執行院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

代表性と成長性を見ると、G7は北大西洋両岸に多くが集中しており、世界的代表性を備えず、新興国の訴えを理解せず、グローバル・ガバナンスへの寄与度の下降という衰勢も直面してもいる。経済の割合と寄与率を見ると、2016年にBRICSが世界経済に占める割合は30%を超え、寄与率は60%に近づき、G7を遥かに上回った。

西側先進国が1つも参加しないグローバル多国間協力体制であるBRICS体制は、これまでグローバル・ガバナンスの場においてほとんど「声を持たなかった」発展途上国を、辺縁から中心部へと導いた。立場を見ると、中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカに代表されるBRICSは、独立自主を堅持し、内政不干渉を主張し、平和的発展を追求し、国連が引き続き中心的地位・役割を発揮することを支持し、より公正で合理的な国際経済・政治の新秩序を呼びかけている。世界史的には、BRICSの「集団台頭」は西側諸国の台頭の方法とは異なる新たな道を歩み、新たな理念を示している。このこと自体が、人類の発展にとって多大な貢献だ。

2006年のBRICS外相会議から現在までのわずか10年間に、BRICS協力はゼロから始まり、徐々に拡大して、すでにグローバル・ガバナンスの重要なパワーとなった。現在、BRICS関連会議は毎年100以上開かれている。2009年のエカテリンブルクでのBRICS首脳会議後の共同声明はわずか15項目、中国語に翻訳すると約1500字だった。それが2016年のゴア会議では、109項目、中国語では1万3000字近くにも達した。  

ここ数年、欧米諸国には「BRICSは色あせた」と声を大にし、BRICS体制はだめだと合唱し、さらにはBRICS体制に水を差すメディアが常にある。彼らがBRICS体制の実際の進展を理解していないのは明らかだ。特に近年、BRICS外貨準備基金の創設、BRICS新開発銀行の設立、BRICS拡大の検討開始など実務協力を受けて、新型の国際金融新開放制度とマクロコントロールシステムが形成されつつあり、国際連携とグローバル化の新モデルが芽吹いている。

もちろん、BRICS内には溝や摩擦が存在する。だが利害共有、戦略的協力、協力・ウィンウィンこそがBRICS協力の主流であり大局だ。今年9月、BRICS首脳会議が中国・厦門で開かれる。これは時期的に重要であり、BRICSの第2の10年間の新たな過程を決定する。BRICSは他の新興国と共に、小異を残して大同につき、互恵・ウィンウィンで、地政・文化・観念面の様々な違いを克服し、各実務協力を通じて、世界経済の発展に一層効果的な貢献を果たし、BRICSをさらに輝かせることが必ずできると信じる。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年8月18日

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