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巨大新都市「雄安新区」建設決定、そのメリットは?
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· 2017-04-07 |
タグ: 雄安新区;京津冀;政治 | 印刷 |
大都市病を避けるには?
楊開忠氏(北京大学教授)
新区建設の過程で大都市病を避けるには、発展モデルから考える必要がある。まず発展が現地の資源環境耐性に適していなければならず、資源節約型で、環境にやさしい、グリーンで、低炭素なエコロジー文明発展路線と、革新駆動型発展の路線を取るべきだ。また、大都市病には交通などの面も含まれる。これは最初の都市計画設計段階から十分に検討するべきであり、全方位的な発展を避け、計画を先行させる必要がある。
彭応登氏(環境保護専門家)
大気汚染は華北地域に共通するマイナス要因だ。近年、雄安新区の周辺では厳しい区域大気汚染対策措置を策定しており、雄安新区にとって好条件となっている。注目に値する点は、雄安新区と北京の中心部との間には固安や大興といった地区があり、こうした場所が生態緩衝地帯の役割を果たし、将来汚染の全域への拡大を避けられることだ。このような状況では、汚染蓄積の確率も大幅に低下する。
現地住民への影響は?
陳璐氏(河北省社会科学院京津冀協同発展研究センター主任、首席専門家)
ハイエンド・サービス業やハイテク産業が進出すれば、ハイエンド人材が徐々に集まるようになり、ここで生活し働く人も増えるだろう。そうなれば都市文明の向上と公衆文化資質の向上に役立つ。また、雇用面も促進されるだろう。
楊開忠氏(北京大学教授)
一部の国家行政企業・事業単位の集中的な分散先として、質の高い教育、医療文化など公共サービスが整備されるだろう。そのため、地方の国民生活改善と向上にとって大きなメリットになる。
「北京週報日本語版」2017年4月7日
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