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北海艦隊旗艦の舵を取る「90後」の女性兵士
本誌記者 白石  ·   2017-03-09  ·  ソース:
タグ: 艦隊;軍事演習;政治
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今年の2月中旬某日、通称「和平(AMAN)2017」と呼ばれる多国間海上合同軍事演習がパキスタン南部海域で勢いよく進行していた。中国海軍「ハルビン」号ミサイル駆逐艦は海上で友軍と共に共同訓練を行った。

操縦室でこの軍艦の舵取りをするのは、なんと90後(90年代生まれ)の女性兵士だ。重さ4000トンある鉄鋼の軍艦が彼女の操縦の元すばやく自在に動き回る。彼女は2012年に青島理工大学芸術デザイン科を卒業した高嘉擎さん(24歳)、幼い頃から絵を描くことが大好きで、昔の夢はデザイナーになることだったという。そんな彼女がなぜ軍隊に入ったのか聞いてみると、高さんははにかみながら笑い、従軍したのは軍服が好きだったからだと言った。

高さんは大学で学んだこととかつての夢を断念する一大決心をしたのだと語った。一人娘だったにも関わらず両親は彼女の従軍を支持したが、高さんが軍隊に志願した時は、ひとまずやってみようという気持ちだったという。まさか自分が順調に数々の選考と試験を通過し、仕舞いには北海艦隊に配属されるとは夢にも思わなかった。

2013年、高さんをさらに喜ばせたのが、「ハルビン」号への配属だった。052A型「ハルビン」号ミサイル駆逐艦は「中華第一軍艦」とも賞賛され、艦番号112号は北海艦隊の旗艦だ。この軍艦は今まで何度も海を渡り、太平洋とインド洋を越えて数多くの国を訪問し、親善の意を広めただけでなく、国および軍の威厳をも示した。

昨年の8月、中国海軍は第24陣護衛編隊をアデン湾へ派遣し、ソマリア海域で護衛任務を実行した。編隊はハルビン艦、ミサイル護衛艦・邯鄲(カンタン)艦、総合補給艦・東平湖艦で編成され、艦船にはヘリコプター2機、特殊部隊員数十名、士官と兵士合わせて700人余りが搭載された。高さんはこの時初めて艦艇での遠海護衛任務を行った。護衛任務の合間に、編隊は中東4カ国を訪れ、また何度も他国軍と共同訓練および軍事交流を行った。護衛任務終了後には、編隊はパキスタン海軍が計画した多国間合同軍事演習にも参加し、首尾良く任務を遂行した。

今回のような半年にも及ぶ航海任務の場合、女性兵士が直面する困難はより多く、そのためよりたくさんの努力を重ねる必要があるのだと高さんは語る。

「最大の挑戦は様々な変化に適応しなければならないこと。これには気候の変化も含まれていて、海上航行では激しい風波に遭遇することもある。訪れる国の食べ物や飲み物なども全く違う。」高さんは更に続ける。「女性兵士にとって、体調管理も試練の一つ。この他にも、長い期間家族と連絡を取れないので精神的なセルフケアも必要。」

高さんは他国軍との交流を通して、自分の視野を広げ、経験を積み、外交マナーや異国文化風俗など多くのことを学んだと話してくれた。

「北京週報日本語版」2017年3月9日

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