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トランプ政権が中米協力の基調を堅持することを望む
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蘭辛珍 · 2016-11-10 |
タグ: トランプ政権;中米協力;政治 | 印刷 |
オバマ大統領を引き継ぐ次期大統領として、米国の有権者はトランプ氏を選んだ。トランプ氏の選挙演説から判断すると、中米関係において、トランプ氏はオバマ政権の政策を捨てるだろう。今後の中米関係がどこに向かうのか、習近平主席とオバマ大統領が合意した「衝突せず、対抗せず、相互に尊重し、協力・ウィンウィンの関係を築く」という中米新型大国関係を踏襲するかどうかは、まだ分からない。中国人として、我々は中米新型大国関係が踏襲され、今後の中米関係がいっそう協力を基調としたものになることを望む。
現在及び今後かなりの期間の中米関係は、実のところ守成大国と新興大国との関係であり、この関係をどのように処理するかについて、中米両国の指導者の知恵が試されている。
オバマ政権時代、おそらくは2008年の米国サブプライムローン危機から始まった世界金融危機が原因で、中米の経済分野の協力が順調に進み、中米貿易摩擦はそれまでほど多くなかった。しかし守成大国と新興大国の間に存在する不信感により、オバマ大統領が推進した米国のアジア太平洋リバランス戦略が中米関係における新たな摩擦の原因になった。
不動産王のトランプ氏は言うまでもなく経済については玄人だ。選挙演説でも繰り返し中国の経済政策を猛烈に非難し、就任後は中国製品に高い関税をかけ、中国が輸出を刺激するために補助金を出す行為を取り締まるなどと公言していた。
過去数十年の経験から見て、貿易協力は中米関係を安定させる「バラスト」であった。ビジネスマンであるトランプ氏は、特有の実務性と柔軟性で、中米間の「バラスト」に対しより深く適切に認識し、理解しているはずだ。この「バラスト」が今後の中米関係において揺らぐことはないと信じている。
トランプ氏の大統領在任中の中米関係について、最も差し迫っているのは中米投資協定交渉の早急な妥結を共同で推進し、市場参入を相互に拡大し、互いの企業により良いビジネス環境を提供し、協力への期待を抱かせることだ。
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