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北京週報>>評論  
苦しい調整期に入るBRICS諸国経済

 

解決求められる根本的問題

十年来、BRICS諸国は高度経済成長による空前の繁栄に酔いしれ、経済や社会の改革を進める原動力を欠き、経済発展に存在する弊害を無視あるいは十分に重視してこなかった。そのため、経済成長の原動力は次第に失われていった。

課題の1つは、経済成長モデル転換とグレードアップだ。BRICS諸国の経済成長が急激に落ち込んだ原因には、欧米の需要不足と世界の貿易保護主義激化などの要因もあるが、より核心的な要因はこれらの国自身の競争力低下と内需不足である。この2年の成長不振は、BRICS諸国が今すぐ直面すべき課題が成長モデル転換であることを示している。その核心は、中国やインドを始めとするローエンド製造業の輸出による成長牽引と、ロシアやブラジルを始めとする原材料輸出による成長牽引から、高付加価値生産と内需拡大による成長牽引へと転換することである。経済構造で見ると、ブラジル、ロシア、南アフリカ経済は石油・天然ガスと鉱物資源に過度に依存しており、国際大口取引商品市場の変動により大きく影響を受ける。今年に入ってブラジル経済が受けた世界市場疲弊の影響は、予想を大きく上回った。鉄鉱石と石炭に対する中国の需要減少で、ブラジルの経済成長はほぼ停滞し、経済構造の不合理性が浮き彫りになった。工業増加値で見ると、現在、中国の工業増加値率は30%未満、インドも約20%で、45%以上という米国のレベルにはほど遠い。ブラジルでは、サービス業が相対的に楽で給与が高いため、工業労働者が大量にサービス業に流れ、工業競争力向上が妨げられると同時にインフレリスクも高まった。

2つ目の課題は、国内発展のボトルネックをなくすことだ。中国の銀行業はレバレッジが高すぎ、不動産価格は高止まりしており、製造業では深刻な生産能力過剰が起きている。ブラジルでは企業税負担の重さが生産コストを押し上げ、製造業の萎縮が続き、インフラが立ち遅れている。インドは産業構造の不均衡、ひどいインフレ、赤字予算、政府の対応のまずさ、はびこる腐敗、商業環境の悪さといった課題を抱える。カギとなるインフラ投資では、ロシア、インド、ブラジルで深刻な投資不足が起きている。ロシアでは、1994年以降、道路交通網の拡張が行われていない。

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