中国は積極的に仲裁し対話を促進
中国はアフリカで焦点となっている問題の解決に積極的に参加し、アフリカ和平と安全の推進面でプラスの役割を発揮してきた。1990年から中国は国連のアフリカ平和維持活動に積極的に参加し、現在、国連安全保障理事会常任理事国の中でアフリカに平和維持人員を最も多く派遣している国である。中国のアフリカ平和維持活動には国連スーダン・ミッションへの参加も含まれ、北部と南部双方が『包括和平合意』を実行しているかを監督した。中国は内政不干渉の原則を堅持し、アフリカの人々の選択を尊重した。中国は2011年1月9日の南スーダンの国民投票を支持し、国民投票が公正、自由、透明、平和的な雰囲気の中で行われ、国民投票結果が真に民意を反映したものであることを望んだ。劉貴今・中国政府アフリカ事務特別代表は何度もスーダンを訪れ、スーダンの南北双方で活動を行った。中国はまた、国連安保理事会など多国間交渉の場で広く活動し、現地情勢緩和のために貢献した。
7月9日、胡錦濤・中国国家主席特使の姜偉新部長(前列左)と南スーダンのアルル外相(前列右)が国交樹立コミュニケを交換した (新華社)
スーダンの和平プロセスで、中国は一貫して仲裁と対話促進の役割を果たし、どちらかの肩を持つようなことはしていない。中国はスーダン政府向けの活動もしたし、スーダン人民解放運動向けの活動も行った。内政不干渉を堅持することを前提に、関連方面と前向きな協議を積極的に行い、この地域の和平と安定の実現に重きを置いてきた。2005年の『包括和平合意』締結後、中国と南部は公式な往来を開始した。2005年、スーダン人民解放運動のキール副主席(当時)が訪中。2007年7月、キール・スーダン第一副大統領、南部自治政府主席(当時)が訪中し、胡錦濤主席と会談した。2008年9月、中国駐ジュバ総領事館がスーダン南部の首府ジュバに正式に設置された。2011年6月29日、胡錦濤主席は中国を訪問中のバシル・スーダン大統領と会談した際、中国側は一貫してスーダン国民の意志と選択を尊重しており、北部と南部の和平プロセスをあくまで支持する、と述べた。
中国は南スーダンに力の及ぶ限りの援助を行っている。中国のスーダン南部への援助提供は1970年代から始まった。第一次スーダン内戦終了後、中国はスーダン南部のジュバ、ワウ、マラカルに医療チームを3チーム派遣し、中国農業技術の専門家は南部の人々に水稻栽培を指導した。2005年のスーダン第二次内戦終結以来、中国はスーダン南部に6000万元余りの援助を行っており、主に井戸掘り、学校建設、医療訓練提供などに用いられ、スーダン南部の人々から称賛された。2005年から、中国資本企業が南スーダン市場に参入。主に建築、ホテル業に従事し、大型企業は道路、大型ダム、小型ダムなど工事の設計も請け負っている。
中国は南スーダンの独立をはっきりと支持した。南スーダン独立当日、中国政府はただちにその独立を承認し、正式に外交関係を樹立した。同日、中国駐南スーダン大使館が正式に開館した。
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