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評論  
地震頻発、地球は活動期に入ったのか?

 

科学による地震発生の正確な予測はまだ困難

寿海濤(前ハイチ地震局普及教育センター主任):

現代の地球物理観測にはほんの百年程度の歴史しかなく、地震の活動周期を語るには時期尚早だ。世界には全部で六つの大きなプレート(太平洋プレート、インド洋プレート、米大陸プレート、ユーラシアプレート、アフリカプレート、南極プレート)がある。プレートとプレートの境目は地震の多発地帯であるため、世界には環太平洋地震帯、ユーラシア地震帯、海嶺地震帯の三大地震帯がある。

わが国の大陸部の地震はユーラシア地震帯に属し、東は太平洋プレート、西はインド洋プレートが押し出す力を受けているため、極めて地震が起きやすい状況にある。中国の大陸部には全部で23本の地震帯があり、主なものは次の五つの地域である。①台湾省とその付近の海域、②西南地区(チベット自治区、四川省中西部、雲南省中西部を含む)、③西部地区(主に甘粛省河西回廊、青海省、寧夏自治区及び新疆自治区天山南北麓を含む)、④華北地区(主に太行山両側、汾渭河谷、陰山・燕山一帯、山東省中部と渤海湾を含む)、⑤東南沿海地区(広東省・福建省等)である。

これらのことが分かっていても、次の地震予測、つまりいわゆる短期・臨時地震予報は依然として難しく、ある地区についての長期的な地震予測をすることしかできない。こうした予測には一定の信頼性はある。

雷軍(北京大学地球・空間科学学院副教授):

ここ数年、マグニチュード8.5以上の強震は確かに比較的集中しており、地球の内部運動が比較的強いことを示している。しかし、強震頻発期に入ったと言えるのか、人々が知りたがっているこの後すぐに一連のこうした巨大地震が起こるかどうかについては、実際に即して言うと、地球科学理論と観測は現時点でまだ明確な結論を出せていない。

一般市民にとっては、近いうちに大地震が発生するかどうかを気にするよりも、むしろ地震防災意識、特に地震発生時の救援や自分の身を守るための知識を強化したほうがいい。例えば各家屋の出入り口通路、集合住宅の廊下・通路を通り抜けられるようにし、地区ごとの避難所を設け、家の中、特に寝室に高さのあるものを置かないようにする等である。

「北京週報日本語版」2010年4月6日

 

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