ホーム 経済 社会 中国と日本 国際 政治 文化・科学・観光 記者会見 文献・資料・法律・法規 動画 特集
/
  •  
  •  
 北京市は21日昼から22日未明にかけて1951年の観測開始以来最大の豪雨に見舞われた。市気象台は21日午後6時半に2005年の気象警報制度発足以来初となる「暴雨橙色預警信号」を出した。各対策当局は「河川増水緊急態勢」に入り、被害の最も深刻な房山区には市の指導者が駆けつけ、救援活動の指揮に当たった。
 22日午後5時の時点で37人が死亡した。死亡した37人のうち、溺死が25人、家屋倒壊による生き埋めが6人、落電が1人、感電が5人。現時点で22人の身元が確認済みだが、残る15人はなお身元不明。
 今回の豪雨は平均降雨量が170ミリ、最多の房山区河北鎮では460ミリに達し、被害は市内1万6千平方キロ、計190万人に及んだ。市内の道路が冠水し、鉄道や航空に欠便が出るなど交通がまひした。道路や橋、ダムなどに多数損壊が見られ、民家や自動車にも被害が出た。これまでの統計では、経済損失は100億元(約1250億円)近くに上るとみられる。