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  •  金粉の研磨はタンカ芸術を学ぶ者にとっての必修課目
  •  タンカはすべて天然顔料を用いて彩色される
  •  本誌記者の取材を受けるペメ氏
  •  青海省黄南州同仁県隆務寺鎮霍加爾村出身の学生
  •  青海省黄南州同仁県隆務寺鎮吾屯上荘村出身の学生
  •  青海省黄南州同仁県隆務寺鎮吾屯上庄村出身の学生。幅5メートル、高さ1.3メートルのタンカを1人で2年間描き続けている
  •  青海省黄南州同仁県隆務寺鎮吾屯上荘村出身の唯一の女子学生
  •  初心者は紙の上で練習する。習熟してから初めて布の上に描けるようになる
  •  彩色はタンカ製作の基本技術
  •  色のコントラストについて説明するペメ氏(右)
  •  塗料の調合をする学生
  •  輪郭線を取るのもタンカ製作の基本技術だ
  •  「描金」の工程について説明するペメ氏(右)
  •  開眼はタンカ製作の最終工程
  •  開眼の作業をするペメ氏
  •  研磨された金粉塗料
 タンカは鉱物顔料で画布に宗教的イメージを描いた掛軸である。タンカは題材が幅広い。宗教的内容を主としつつも、チベット族の歴史、政治、文化、社会生活など多くの分野に及んでおり、チベット生活のほぼすべての内容を網羅している。チベット文化を理解するための重要なツールでもある。
 北京郊外にある懐柔天道英才学校の静寂な一室で、本誌記者はチベット文化慈善基金会が開講したタンカ芸術伝承班と講師のペメ氏を取材した。今年36才のペメ氏は、レゴン(熱貢)芸術で有名な青海省黄南州同仁県隆務寺鎮吾屯上荘村の出身だ。タンカ芸術伝承班では、心を静めて修行し経を唱えることが学生たちの必修課目になっている。昼間はアトリエでタンカの基礎を学び、夜は教師と一緒に経を唱え、仏の理を学ぶ。静謐な郊外の教室は世間とは隔絶した環境を提供している。毎日規則正しい生活を送り心を静かにして修行することは、ペメ氏と学生たちの創作に役立っている。
                                                                                     (写真はすべて石剛撮影)