中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 社会 >> 本文
  • descriptiondescription
仕事に対して厳粛に取り組み、ミスを起こさない 法医学臨床鑑定人の張小燕さん
本誌記者・金知暁  ·   2020-01-09  ·  ソース:北京週報
タグ: 司法;法医学;社会
印刷

2019年のある日、江蘇省人民病院外来診療の4階で、白衣姿の張小燕さんが忙しくレントゲン写真を診ていたとき、診察室の外にはまだ何人か申込を終えて察待ちの人がいた。一見したところ、張さんの仕事は普通の医者とまったく変わらないように見えるが、医師が一般に行う診察と違って法医学臨床鑑定人は常にすべてを疑う姿勢で鑑定の仕事に取り組みます。材料信憑性はあるか、証拠は充分であるかどうかを確かめ、患者さんの病歴に対しても非常に細かなことまで聞くのは、私たちの仕事の目的科学手段を通じて事実と真相を追及することだからです」と張さんは語った

張さんは江蘇省人民病院司法鑑定所に所属する法医学臨床鑑定人だ。大多数の人が持つ法医学者に対するイメージとは違い、張さんは殺人事件などの現場で被害者の遺体を調べる法医学者ではなく、生体創傷の鑑定をメインとする法医学臨床医だ。司法機関の依頼のもと、刑事や民事、行政事件および生命保険の支払いなどの司法裁判のために科学的な証拠を提供するのが彼女の仕事である。

江蘇省人民病院司法鑑定所法医学臨床鑑定人の張小燕さん(撮影・張巍)

「仕事に対して常に厳粛であるべきだ」

司法鑑定は裁判の結果を左右する重要な証拠の一つだ。鑑定人は根源をさかのぼって調べ、科学的な手段で案件の真相を見つけ出さなければならない。約20年間の仕事の中で、張さんは「慎重であれ」という言葉をずっと胸に刻んできた。

以前、あるもめごとで外傷を受けた当事者が鑑定を受けるためにやってきた。彼の回目のレントゲン検査結果は鼻骨骨折だった。一般的には、左右両側の鼻骨骨折という結果が見られない場合、片の鼻骨骨折と診断されがちだが、「人体損傷程度鑑定標準」によれば、片の鼻骨骨折は軽微傷、両側の鼻骨骨折は軽傷となり、結果がまったく異なる。他の可能性を排除し鑑定結果に正確を期すため、張さんは被鑑定人に専門の病院へ鼻のCT検査を受けに行くよう提案した。検査した結果、両の鼻骨骨折であったことが最終的に確定し、被鑑定人はしかるべき賠償金を受け取ることができ、張さんに対して感謝の気持ちを表した。

司法鑑定人たちの仕事に対する慎重さと物事の根源を明らかにする精神によって江蘇省人民病院司法鑑定所は業界広く信頼されており、張さんのところにも鑑定結果が納得できないからやり直してほしいという人々が、ほかの都市からしばしばやってくる。

ある案件で、当事者は江蘇省鎮江市公安局が行った鑑定により肋骨7本骨折軽傷1級とされたがこの結果は当事者の納得が得られなかったため江蘇省人民病院司法鑑定所へ鑑定をやり直してもらいにきた。張さん当事者のレントゲン検査の写真を診たところ、2本の肋骨が骨折していると判断した。「胸郭常に動いているもので、骨折した肋骨が完治するまでにもいくつか段階があるため、肋骨骨折の案件はとかく数回の検査をしないと正しい結果がわからないものです」と張さんは説明した。

真相を明らかにするため、また当事者に公平と正義をもたらすために、張さんは鎮江市公安局に頼んで一次鑑定を行った病院のCT装置のデータを調べてみたが、統一した結果が出なかった。そこで張さんは証拠の根源を突きとめ、案件が起きた後負傷者を治療した病院の放射線科に自ら赴き、傷を受けた直後に撮ったレントゲン検査の写真を見つけ、その後行った数回の検査結果と比べ、ついに現地の公安が出した鑑定結果の正確さを確かめることができた。

12次のページへ
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号 京公网安备110102005860

中国語辞書: