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【イラストで知ろう!イマドキ中国】中国の「突っ走る」親たち
  ·   2019-04-10  ·  ソース:人民網
タグ: 親子;教育;社会
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【中級編】親が、全面的に学習能力を向上させ、心身の限界に挑戦する小学校 

小学校では幼稚園のような「お知らせ」は少なくなるが、「宿題」という大きな試練がやってきて、親と子供の「仁義なき戦い」の火ぶたが切られる。日本の親の場合、せいぜい「宿題をやりなさい」の一言だが、中国の親たちは「結果(宿題を提出する)」を重視するが故、「過程(宿題を自分でやる)」は二の次になり、つきっきりで一緒に宿題をすることになる。もちろんそうしなければ終わらないほどの難しさと量の多さもその原因の一つであることは否めない。そんな教育制度の問題はさておき、宿題は国語に算数、英語の3教科はもちろん、作文や手抄報 (1枚の紙にイラストや文で作成するレポート)、様々なテーマの資料集めなど全面的な学習能力とリサーチ能力が問われることになる。親たちは検索エンジンの「百度」を駆使することを覚え、家にはプリンターを常備し、スマホには次々と宿題お手伝いアプリがダウンロードされていく。「最低限、宿題だけでも終わらせる」ということがどれだけ苦しみに満ちたものなのか、子供も大変だが、親も心身の限界に挑戦することになるのが小学校時代だ。

【上級編】どこで手を引けばいいのかわからなくなる親たち 

中学校に上がったら、いくら何でも子供らが自分でいろいろやるのだろうと思っていたが、中学生になってもクラスの親たちは「お知らせ見ました」確認メッセージを担任に送らなければいけなかったり、なかなかの干渉っぷりが続く。ただ中学以降は学習内容が格段に難しくなるので、小学校時代のようにつきっきりで教えられる親はまれで、塾に通い始める子が増える。

毎年、大学の入学シーズンに両親が子供に付き添って大きな荷物を持ち、大学の寮にまでやってくるというのは中国恒例のニュースのようになっていることを見ても、親離れができない子供に、子離れができない親がまだまだ「中国の親」のオーソドックスな姿なのかもしれない。

先ごろ、第91回アカデミー賞で「Bao」が短編アニメーション映画賞を受賞した。トロント育ちの華人女性が監督を務めた同作品では子供が成長し、寂しさを感じていた華人の母親が中華まんを子供のように大事に育てあげるストーリー。これを温かい愛ととらえるのか、煩わしい干渉ととらえるのかは人それぞれだが、それを客観的に表現できる若者たちが出てきていることをみても、いわゆる「中国の親」たちも今後その姿を次第に変えていくことになるのではないだろうか。(文・イラスト・玄番登史江)

「人民網日本語版」2019年4月10日

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