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モバイル決済の急速な発展に冷静な態度を
  ·   2017-07-12  ·  ソース:
タグ: モバイル決済;ビッグデータ;社会
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日進月歩のインターネット技術、盛んになりつつあるビッグデータ応用。このかつてない変革の波の中で、中国は世界の第何グループにつけているのか?先ごろ、あるメディアが次のように報道した。「中国はモバイル決済に代表されるビッグデータ産業のデータ取得と応用の部分では世界をリードしているが、データ処理の核心技術ではまだ遅れている」。

このような理性的な判断は、我々が現時点における中国の技術革新発展の現実をよりはっきりと認識し、把握するのに役立つ。モバイル決済を例に取ると、我々には確かに誇るべき資本がある。データによると、2016年の中国モバイル決済規模は米国の50倍で、QRコード決済はすでに町のあちこちにある小規模店舗や野菜を売る露店にまで普及している。数日前、ある中国在住のドイツ人青年がモバイル決済のもたらす便利な生活に驚き、メルケル首相に「ドイツでもモバイル決済やキャッシュレスサービスなどを普及させてほしい」という手紙を書いた。今や、中国の技術革新は世界の人々の羨望の的になり、多くの称賛や支持を受けている。しかしそういう時期であるからこそ、冷静になり、自身の長所と短所を全面的に認識するべきである。

冒頭に紹介した報道の通り、現在至る所で行われているQRコード決済は比較的単純なフロントエンドの応用に過ぎず、その背後で核心的な役割を果たすのはビッグデータ技術だ。我々はモバイル決済などバーティカルな応用分野では他をはるかにリードしているが、全体的に見ると、産業構造はまだミドル・ローエンドで、特に核心となるデータ処理面ではまだ立ち遅れている。現在この分野で公認のトップ企業は依然としてアマゾン、SAP、グーグル、IBMなど従来からの大手企業であり、これらの企業が核心技術分野の革新をほぼ独占している。中国が世界でデータの生成・蓄積量が最大で、種類が最も豊富な国になるにつれて、データ処理において自身の核心競争力を作るためには、越えなければならないハードルと難関が明らかに数多く存在する。

我々がここ数年インターネットの応用で飛躍的に進歩した背景には、ある程度は確かに個人のプライバシーや公共安全の犠牲が存在したこともはっきりと認識するべきだ。多くの場合、「便利」は人々に全ての警戒心を解かせ、安全に関する様々なリスクを忘れさせてしまう。多くの場合、まさに「便利」すぎるゆえに、人々は自分がとうにネット世界ですっかり曝されていることに気づかされるのだ。

我々は技術の発展に対して冷静で抑制的であるべきだ。一つには、より核心的なデータ処理技術を開発し、産業チェーンのトップに立てるよう努力する。その一方で、市民一人一人にしても、政府や企業にしても、実際の応用においてできる限り技術によるリスクを回避し、便利さを享受する際にはより高いリスク意識を持たなければならない。

「北京週報日本語版」2017年7月12日

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