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ますます増える「空の巣青年」 スマホが「ベストパートナー」
  ·   2016-12-13
タグ: スマホ;空の巣青年;社会
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国家統計局が実施した人口サンプリング調査のサンプリング・データによると、2014年、全国の独居世帯が全世帯に占める割合は14.92%で、この割合は2004年時点では7.8%だった。独居人口のうち、空の巣老人(子どもが自立して家を出た後に残された高齢者)および伴侶と離別・死別した一部の人々を除いた「空の巣青年」の数は増加の一途を辿っている。工人日報が伝えた。

「空の巣青年」というレッテルを貼られた人々は、「未婚で、ワンルームや1LDKの賃貸物件に一人で住んでいる」、「ごく普通の職業に就いている」、「学歴は大卒以上」、「ベストパートナーはスマホ」といった特徴がある。

「果物を買うときは、3、4個だけしか買わない。食べきれないと困るから」、「家には誰もいないので、宅配の荷物は職場に届けてもらう」―多くの「空の巣青年」は、実家を離れて都市で必死に働いており、ワンルームのアパートの一室を借りて住んでいる。また、友人との付き合いはネットに限られることが多く、自分のベストパートナーはスマホといった生活の実態を告白している。

中国社会科学院社会学研究所青少年と社会問題研究室の室長を務める李春玲研究員は、「『空の巣青年』は、社会の発展趨勢の中で生まれた現象といえる。社会の流動がますます頻繁になり、多くの若者たちが両親のもとを離れて大都市で一人奮闘するようになった。『空の巣青年』現象は、どうしても避けることができない客観的な現象だと言えるだろう」と指摘した。

中国政法大学の張星水研究員は、「高等教育を受けた若者は、基本的に仕事に就いており、自立している。これは、彼らが家族や配偶者に生活費の面倒を見てもらっていないことを意味している。このような経済的な独立が『空の巣青年』が存在する原因の一つとなっている」とコメントした。

ある調査によると、「空の巣青年」が自覚している、自分の前に立ちはだかる2つの大きな問題は、自分の感情のよりどころがないことと、厳しい居住環境だった。西南政法大学中睿ニューメディア研究センターの蔡斐・准教授は、「『空の巣青年』が困っているのは、生活面の問題ではなく、複雑に絡み合った問題を解決する際に、どのような秩序立てた方法を講じて、どのようにはっきり目標を定めて事を進め、自分自身の価値を実現するかという点だ」との見方を示した。

また、蔡准教授は、「若者はもっと心を開き、さまざまな新しい物事を受け入れようと努力しなければならない。テンポの速い都市生活と仕事上のストレスが彼らにとって、非常に重い負担となっていることは間違いない。だが、仕事が人生の全てではなく、メンタルと実生活のバランスをとることで心身ともにリラックスすることが大切だ」と続けた。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年12月12日

ますます増える「空の巣青年」 スマホが「ベストパートナー」--pekinshuho
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