国家統計局が２０日に発表した２０１５年全国１％人口サンプリング調査主要データ公報によると、総人口の男女比（女性１００人に対する男性の数）が２０１０年第６回全国国勢調査の１０５.２０から１０５.０２に下がり、注目を集めている。

（１）中国の人口増加は速すぎる？ 

データ：ここ５年で総人口は３３７７万人増、年平均増加率０.５％

国家統計局の公報によると、全国大陸３１省、自治区、直轄市と現役軍人の人口は１３億７３４９万人だった。

中国人民大学社会・人口学院院長、中国人口学会会長の翟振武氏は、「これは低い増加率だと言える」と指摘する。「２人っ子」政策など関連政策調整に伴って、今後数年、中国の人口年平均増加率はまた高くなると見られる。中国の人口総数は２０２８年前後にピークに達し、人口増加率がほぼ０になる見通しだ。

（２）「おひとりさま」（シングル）男性が少なくなった？ 

データ：総人口男女比は５年前の１０５.２０から１０５.０２に低下

公報によると、男性人口は７億３５６万人で５１.２２％、女性人口は６億６９９３万人で４８.７８％を占めた。

「読み誤ってはいけない。これは『おひとりさま』（シングル）男性とはそれほど関係がない」と翟氏は注意を喚起する。１０５.０２は総人口男女比であり、出生時男女比ではない。主に女性の健康状態改善が男性より良かったためで、女性の寿命はますます長くなるだろう。

（３）高齢化はどの程度か？ 

データ：６０歳以上の比率が５年前から２.８９ポイント上昇

２０１０年第６回全国国勢調査と比べ、６０歳以上の比率が２.８９ポイント上昇し、６５歳以上の比率が１.６０ポイント上がった。

翟氏は、「これは中国の高齢化が加速したことを示している。２０２２年以降、高齢化はさらに加速し、労働力総量の減少も加速するだろう」と分析する。