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英国人デザイナー、中国での起業の道
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· 2016-03-14 · 中国網 |
タグ: 中国;会社;社会 | ![]() 印刷 |
英国人マーティン・バーンズさんは、ビジュアルやクリエイティブの分野のコンサルティング会社「創想如山」(Mountains Of Imagination http://www.mountainsofimagination.com/)の創設者である。デザイン講座や戦略コンサルティング、コンテンツ管理、ビジュアルデザイン、ブランド構築などを手がけ、顧客のアイデアをビジュアル化し、会議などでの有効な疎通を助けるサービスも行っている。
北京で事業を立ち上げることになった経緯をマーティンさんはこう振り返る。「北京に仕事でやって来たのは2004年。最初はデザインを教えるだけだったが、数年働いていろいろなことを試み、映像や広告、アートプロジェクトデザイン、テレビ、映画から、現在のプレゼンやビジュアル解説へと手を広げていった。中国とは、中国が私を選んで、私も中国を選んだという両思いの縁。中国行きのチャンスを得た時は、まだ訪れたことのない天安門広場や万里の長城にこの足で立てると思い、すぐに引き受ける決意をした。北京で会社を興す時は、まだまだたくさんアイデアがあるという100%の確信があった。言葉はよくわからないが興味深いことでいっぱいのこの場所でなんとかやって来た自信があったから。それぞれの物語をクリエイティブに伝えるという業務の意義もそこにあると理解している。ここ数年は各種のプロジェクトを受けて経験も積み、新たな挑戦やチャンスに立ち向かって一人ひとりの顧客の要求を満たす自信ができた」
マーティンさんは、プロジェクトの種類によって違うパートナーを選ぶ。パートナーは皆フリーランスで、中国人も外国人もいる。「北京の現地のデザイナーを訪ねることもあるし、海外のイラストレーターと協力することもある。どちらがいいということではなくて、プロジェクトにもっともふさわしい人を選んでいるだけ」
中国での起業でマーティンさんにとって最も難しいのは言語と文字だ。「でもどこで起業しても大きな挑戦が待っているのは同じだと思う。私の旅は始まったばかりで、まだどこがどうだと一般化はできない。異なる地域・国家のサブカルチャーが交わる場所で起業するのは、クレイジーで過激で楽しい挑戦に立ち向かうことでもある。北京での起業では確かに妥協を迫られることもあるが、いいことも積極的なことも多いから努力しようとも思えるし、これをとても楽しんでいる」
会社を設立して今年で3年目。「固定のコストは低いし、営業収入も悪くない。多くのプロジェクトが舞い込んで、早くやってくれと列を作って待っている。会社の経営状況には満足している」
いつも事業のことで頭がいっぱいのマーティンさん。暇な時は、もう一つのウェブサイト「TCA (ThisCityArt.org)」に熱中している。街をモチーフとしたアイコンを制作・発表し、北京と中国に対する理解を深める場所だ。
「中国の最大の魅力は、未来へのカーテンが開かれようとしている感覚だ」とマーティンさんは語る。「この国の首都に住んで、一緒に発展・成長していけることを素晴らしい体験だと感じている。多くのデザイナーや芸術家と知り合い、文化についての考え方を話し合えるのも魅力的だ」
マーティンさんの今年の目標は、「デザイナーがもっと自信を持ち、ビジュアルデザインやプレゼンの技術をさらに高められるよう後押しすること」だという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月29日
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