5月1日から3日にかけての労働節(メーデー)休みで、北京の観光業がまたもや盛り上がりを見せた。北京市の観光局が3日に発表したデータによると、この連休中に北京市を訪れた中国人観光客は前年同期比17%増の延べ436万人となり、観光収入は同11.8%増の計14億2千万元(約197億4100万円)となった。観光市場の秩序は良好で、苦情数は大幅に減少し、観光の質に関する重大な苦情もなかったという。
統計によると、連休中に北京を訪れた中国人観光客436万人のうち、地方から北京を訪れた観光客は前年同期比3.4%増の延べ92万人で、観光消費額は同8.9%増の8億元(約111億2200万円)。4月30日から5月2日にかけて、空路で北京を訪れた観光客数は同46%増の計29万4千人、鉄道による観光客数は同5.6%増の計83万4千万人となった。
観光スポットについては、買い物と食事のいずれにしても、北京の老舗店が依然として人気を博している。モニタリング対象となった、北京ダックの老舗「全聚徳」天安門店、鍋料理の老舗「砂鍋居」、明の十三陵にあるレストラン「定陵餐廰」の3日間の営業収入はそれぞれ同15%増、同27.8%増、同4.7%増。北京の老舗デパート「百貨大楼」と「貴友大厦」の3日間の営業収入はそれぞれ同8.9%増、同11%増となった。
また、北京市の主要な観光地を訪れた観光客数も前年同期より明らかに増加しており、遊園地と科学技術館が人気スポットとなった。データによると、Aクラスの主要な観光地を訪れた観光客数は同15.7%増の延べ536万人。うち、故宮の観光客数は同2.4%増の延べ22万9800人で、北京の遊園地「歓楽谷(ハッピーバレー)」を訪れた観光客数は同27.3%増の延べ9万8千人。頤和園の観光客数は同26.7%増の21万8600万人。中国科学技術館の新館を訪れた観光客数は同1.5倍増の7万9千人だった。
地方からの観光客のほか、北京市民も多くが連休中に外出することを選んだため、農家体験などで北京市郊外を訪れる観光客が増え、それに伴う観光収入も目に見えて増加した。北京市観光局の責任者によると、連休中に郊外の農家を訪れた観光客数は同29.4%増の延べ151万人。観光収入は同26.7%増の1億4100万元(約19億6千万円)に達した。(編集YT)
「人民網日本語版」2010年5月4日 |