アイスランドの火山活動が弱まっているのに伴い、欧州各国は航空機運航規制を徐々に緩和しつつあり、中国南方航空は22日から欧州便の運航を再開すると発表した。中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空の3大航空グループはいずれも欧州路線を再開しており、欧州に足止めされていた中国人観光客の帰国が始まった。
北京凱撒国際旅行社が提供した情報によると、欧州に足止めされていた中国人観光客のうち、帰国第一陣として北京からのツアー客40人が既に全員帰宅した。
アイスランドでの火山噴火により欧州の航空路線は寸断され、国家観光局、北京市観光局は欧州に足止めされていた中国人観光客の帰国スケジュールを注視、ここ数日間、幾度にもわたり各大手旅行代理店を召集し解決策を協議していた。また国内各大手航空会社、国内旅行代理店も欧州の現地の状況に深い関心を寄せている。中国国際航空は欧州便を数便追加増発しており、欧州路線は正常に回復しつつある。中国東方航空は21日から安全が確保されている状況の下、同日より上海発モスクワ、フランクフルト、パリの各欧州路線の就航を再開すると同時に、緊急に輸送力を手配すべく、大型機への変更や増便などで足止めされた観光客の帰国を図る。
国家観光局の邵叙ャ偉・局長はこのほど召集された緊急会議の席上、アイスランド火山噴火により国内外観光客が足止めされている問題を適切に処置するよう指示した。会議では以下の要求が提出された。(1)旅行代理店は早急に事態の把握を行い、欧州に足止めされたツアー客の状況と中国国内に足止めされた外国人ツアー客に関する情報を総括すること。(2)旅行代理店は火山噴火の影響を受けた海外ツアー客に対して責任を負い、主体的に在外公館と連絡を取り協力体制を築き、同時に海外現地旅行代理店と連携し、足止めされた観光客の安全確保・支援保護業務に全力を挙げる。またツアーガイドスタッフが勝手にツアーを離れることを厳禁し、違反者があった場合は、代理店および関係者の責任が厳重に問われることになる。(3)運航停止の影響を受けた国内外国人ツアー受け入れ代理店は、主体的に海外代理店と協力し、中国国内に足止めされている外国人観光客に対する説明および保護業務に最善を尽くすこと。(4)各旅行代理店は関係する航空会社と連絡を維持し、条件が整った段階で関連機関と協力し、足止めされた観光客の帰国手配を行うこと。(編集HT)
「人民網日本語版」2010年4月22日 |