あと30日で159歳になる万博が上海で幕を開ける。上海市市委員会の書記?正声書記は、「上海の準備は万全だ。万博を前に、万博パークの建設も終盤に入った。東洋の真珠と呼ばれる上海が世界の視線を集め、万博関連の産業も徐々に歴史的舞台に足を踏み出すだろう」と述べた。
4月1日、中国全土で歓声が上がる中、2010年上海万博まであと1カ月のカウントダウンが行われた。開幕を前に、証券市場ではすでに万博効果を上げるであろう万博関連株に注目が集まり、投機が熱してきている。
国務院新聞弁公室が1月18日に行った上海万博の準備進展状況と運営準備状況についての記者会見で、上海常務副市長で万博執行委員会常務副主任の楊雄氏は、現時点で万博史上最多となる192の国と50の国際機関の出展を確認していると報告。万博の各入場券は1月17日までに1800万枚以上販売されたという。
▽消費が上向きに
万博事務局の推計では、7000万人の観客動員が見込まれ、2万以上の国内イベントや国際イベントが上海で催される予定だ。国泰君安証券のさらに楽観的な予測では、1億人の観客動員と、最低でも1880億元の消費が見込まれ、上海の小売、観光、飲食業、ホテル、交通・運輸など関連業界に1000億元以上の直接収益をもたらすという。当然、万博が交通・運輸、観光・ホテル、百貨店などの活性化に直接貢献するのは明白なことから、これらの万博関連株に最近人気が集まり、勢いを見せている。
上海証券の関係者によると、時間軸でみると上海万博の業界に対する相乗効果は三段階に分かれる。まず第一の準備段階では、建築や不動産業界に影響し、第二の消費段階では主に飲食業や観光業、小売業や交通・運輸業をけん引する。第三段階は万博効果段階といえ、観光業や土地・不動産が恩恵を受ける。過去の万博を振り返ると、万博の開催によって衣食住行(交通)関連業界全体に積極的に働きかけ、地元経済の大きな起爆剤となっている。上海万博でもすでに、或いは間もなく関連業界への大きな影響が期待される。
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