現状:急激な成長でチャーター便合戦
旅行社の月間収益が国内観光史上初めて3億元を上回った。「ひと月3億元は旅行社にとって重要な突破口といえる」と広東旅行協会副会長で広之旅国際旅行社董事長の鄭氏は話し、国外旅行だけで2億元を突破したと紹介した。これほどの営業額は過去のゴールデンウィークや他社ではなかったことだという。
中国旅行研究院が発表したデータによると、中国では先の春節(旧正月)連休中、前年同期比17%増となる全国1億2700万人が旅行にでかけ、観光収入は18%増の600億元近くに上ったという。なかでも広東省の観光業は特に勢いのある成長をみせ、今年の春節連休中に出かけた人は前年に比べ40%以上の増加となった。
鄭氏は「国内の観光業の構造は需要が供給を大きく上回るというアンバランスな状況にある。特にゴールデンウィーク期間中にはこの問題が突出する。例えば今年の春節期間中、広東省の旅行社はチャーター便合戦を繰り広げ、旅行社1社だけで40便という過去最多のチャーター便をチャーターし、チャーター便観光を予約する観光客も昨年同期に比べ95%増加した」と現状を説明する。
大まかな統計によると、東南アジア各地の空港では春節期間中、毎日100便以上が離着陸し、その50%以上が国内の観光客を乗せた便だったという。
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