乾坤柱
3D超大作映画「アバター(Avatar)」(米国)が大陸部で公開される前に、映画ロケが行われた湖南省張家界は、それを売り物に積極的なPRを行った。張家界の観光名所として有名な「乾坤柱(別名:南天一柱)」は25日、正式「ハレルヤ山」と改名した。改名式には国内外からの観光客数百名が詰めかけた。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
「南天一柱」は張家界の「三千奇峰」のひとつで、世界自然遺産に登録された武陵源名勝区袁家界景勝地の南端に位置する。海抜高度は1074メートル、垂直高度は約150メートル。
「アバター」のキャメロン監督は以前、映画に登場する「ハレルヤ山」のモチーフは中国の黄山だと語っていた。この発言に対して、張家界のネットユーザは強烈に反論、多くの写真や文字資料を出し、映画PR用パンフレットの「ハレルヤ山」と張家界の「南天一柱」はそっくりだと主張した。「アバター」に登場する「中国元素」は張家界なのか、それとも黄山なのかという一大議論が沸き起こった。
その後、張家界政府は、湖南大学デジタルメディア研究所特別客員教授を務めるハリウッドCGグラフィックデザインの大家エリック・ハンセン氏と同研究所の李特助手が4日間にわたり張家界ロケを行った事実を、同研究所の高春鳴所長を通じて知った。
張家界中国国際旅行社など張家界の旅行会社数社は1月中旬、先を争うように、一連の「張家界・アバターの旅」ツアー販売を全国で展開した。映画のロケ現場となった15か所をめぐり、「アバター・神秘の星パンドラへのミステリアスな旅」、「アバター・ハレルヤ山への幻想の旅」などの各ツアーを企画、観光客自身が「ハレルヤ山」を訪れ、現地で「アバター」の「中国元素」を身をもって体験するよう誘った。なかでも、「ハレルヤ山」に改名したばかりの観光名所「乾坤柱」は、各方面の注目を浴びた。しかし、これには疑いの声も同時に起こり、行き過ぎた宣伝行為ではないかと批判する意見も挙がっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2010年1月26日
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