日本国内の景気低迷や円高で外国人観光客が下火になっていることを受け、日本の各大手旅行社はその視線を中国に向け、春節の長期連休中に中国人観光客を日本観光に呼び込み、日本の観光産業を盛り上げるようとしている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国人観光客を獲得しようと、日本の旅行社はそれぞれ腕を振るって独自の「売り」をアピール。日本全日空旅行社は今年10月9日から12月31日の期間限定で行っていた訪日促進キャンペーン「ANA 来て見て日本!訪日大作戦」を来年3月末まで延長。さらに来年2月から4月の期間限定で化粧品メーカー資生堂とのコラボレーションによるプレミアムツアーを実施し、ブランドの魅力で日本観光を促進する方針だ。このツアーは資生堂の中国大陸部の高級会員限定で、資生堂社内見学、ビューティセミナー、限定即売会などが企画されている。4泊5日で1万4000元から2万2000元以上。
全日空旅行社訪日旅行部の松岡部長によると、全日空の機内では中国の飲み物を提供し、中国の流行ポップスを流し、到着後は中国語ガイドを提供、中国人観光客の日本の旅をより快適なものにする。「春節は中国の伝統的な祝日で大型連休となります。日本への旅はきっといい選択です」と松岡部長はアピールする。
日本のいくつかの旅行社は中国人観光客向けに全中国語のホテル予約サイト開設を進めており、家から出なくてもホテルが選べるようになる。日本各地のホテルも中国人観光客を迎える準備を整えている。
映画「非誠勿擾」のヒットで、ロケ地となった北海道は一躍東京に次ぐ中国人の人気観光地となった。北海道のスキーの聖地、ニセコのホテルはどこも中国語のポスターの印刷で大忙しだ。中国語のできるスタッフも増やし、まもなく訪れる中国人観光客を迎える。
日本政府観光局の統計によると、今年1月から11月にかけ、日本を訪れた外国人は計616万人と昨年同期よりも21.4%減少したが、中国大陸部の観光客は減っていないという。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年12月23日
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