温家宝総理の主宰する国務院常務会議は25日、「観光業の発展加速に関する意見」を大筋認可した。
会議は「観光業は経済的機能と社会的機能を兼ね備え、資源消費が少なく、牽引作用が大きく、多くの雇用を創出し、総合的な効果と収益が高い」と指摘。観光業の発展加速について、以下を提言した。
(1)観光市場への参入条件を緩和し、社会資本や各種資本形態の企業の公平な参与を奨励する。国有観光企業の改組を推進し、民営・中小観光企業の発展を支援し、外資系観光企業を積極的に誘致する。
(2)観光消費の環境を改良する。交通・サービス・安全を重点にインフラ整備を加速する。観光地の入場券価格の管理を強化し、観光情報サービスを整備し、観光消費の円滑化を促進する。
(3)観光商品の多様化を推進する。田舎観光による富民事業を実施し、独特の景観を持つ観光町村を合理的に建設し、リゾートステイ型観光を積極的に発展させ、革命聖地観光を引き続き発展させる。観光と文化・スポーツ・農業・工業・林業・商業・水利・地質・海洋・環境保護・気象など関連産業・業界との融合的発展を強力に推進し、観光消費の新たなホットスポットを育成し、観光文化の中身を拡充する。
(4)観光業従業員の資質向上と観光市場への管理監督を強化する。観光職業教育の発展に力を入れ、観光業従業員の育成を強化する。サービス基準を整備し、観光サービスの質を全面的に高める。管理監督制度を整備し、観光客の合法的権益を守る。観光業の信頼を強化し、業界の自己管理レベルを高める。
(5)省エネ・環境保護を推進する。健全な観光、文明的な観光、環境にやさしい観光の提唱に力を入れる。観光プロジェクトにおける環境アセスメント制度を厳格に実施し、自然生態、旧来の住環境、歴史・文化遺産を適切に保護し、生態環境を守る。観光安全保障制度を整備する。
「人民網日本語版」2009年11月26日
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