雲崗石窟
大同市の西郊外から16キロの武周山の南麓に位置し、北魏(紀元386―534年)の創建で、中国最大の古代石窟群れの一つ。山に沿って開削され、東西に連綿と1000メートル続く。現存する洞窟は53窟、大小異なる窟龕は252個、石像は5万1000体。なかでも第20窟の前の高さ約14メートルの露天の仏像は雲崗石窟の代表作で、顔の輪郭は柔らかくやさしくて、両眼がきらきらと輝き、中国の古代彫像の逸品といわれる。雲崗石窟の彫刻はインドの仏教芸術を吸収し、参考にすると同時に、中国の伝統的芸術の風格を有機的に融合し、世界の彫刻芸術史においても非常に重要な地位を占めている。2001年、雲崗石窟はユネスコに「世界文化遺産リスト」に組み入れられた。
「北京週報日本語版」2009年10月20日 |