観音堂
大同市の西部から7.5キロの小山の頂上にある。遼代(紀元907-1125)の創建で、兵火で破壊されたことがある。現存する建築物は順治8年(1651)に旧跡に再建され。修復が繰り返されて、今日に至る。配置がよくまとまっており、戯台(舞台)・観音殿・三真鐘鼓楼、碑廊は中軸線に沿ってタテに並んでいる。観音堂の真ん中には高さ6メートルの石彫りの観音立像がある。観音の両側には高さ2メートルの四天王の立像、東西の両側には「十大明王」が安置される。
壁の上には観音菩薩が遭難救助の物語を話す24枚の絵画が描かれている。寺の前にある三龍琉璃影壁は明代に残った文化財であり、大同市唯一の両面の照壁でもある。寺の西側の摩崖の上に面積3メートルの “仏”の双鉤字が刻まれており、考証を経て、遼代の遺跡と認定された。
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