九竜壁
大同市の市街区の東街路の南端に位置し、明代(1368―1398年)の洪武晩期に建てられ、明の太祖朱元璋の13番目の子「朱桂」府邸の照壁(目隠し用の塀)。壁の高さは8メートル、厚さは2.02メートル、長さは45.5メートル。壁面に9匹の飛ぶ竜がなだらかに表現されており、 両側には日月の文様が施されている。壁面は426の特製の五色瑠璃の部材で積み上げられ、9匹の飛ぶ竜の躍動的な姿は壁面に表現されている。山、石、水草の模様が画面の全体に広がっており、相映している。壁頂には瑠璃瓦が施されており、頂の下部は枡組状の瑠璃で支えている。底部は高さ2.09メートルの須弥台で、41組の「二竜戯珠」(2匹の竜が珠とじゃれる)の模様が彫られている。束腰の部分には75の瑠璃レンガで牛、馬、羊、犬、鹿、ウサギなどの動物の浮彫りが彫られている。大同の九竜壁は中国に現存する築造年代が最早、最大の竜壁である。
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