善化寺
大同市の市街区の南街の西側に位置し、俗に南寺とも呼ばれている。唐代(紀元618―907年)の創建で、玄宗の頃、開元寺とも称されていたが、その後何度も改称され、明代の正統10年(1445年)に善化寺の名称となった。敷地面積は約2万平方メートル、主な建築物山門、三聖殿、大雄宝殿は低から高いところへ向かって中軸線に沿って順次並べられている。なかでも山門、三聖殿は金の時代に、大雄宝殿は遼代(紀元907―1125年)に建てられたもの。寺内には泥塑、壁画、碑文など貴重な文化財が保存されている。なかでも金代(1115―1234年)の泥塑は造型が優美で、とくに二十四天王像は、生活の息吹きを色濃く映しており、感化力に富む。善化寺は中国に最も完ぺきに現存されている規模最大の遼・金時代の寺院であり、中国の重要文化保護財でもある。
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