中国社会科学院の魏小安・研究員は18日、「2009年鄭州・観光産業発展フォーラム」において、「1978年の時点では観光資源大国に過ぎなかった中国が、2008年には世界の観光大国としての地位を確立した。さらに、2015年には世界の観光強国となると予測されている。中国観光産業の発展の見通しは極めて明るい」と語った。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
魏研究員の発言内容は以下の通り。
中国の経済社会は、ここ数年で急成長を遂げ、現在も発展のピーク期にある。1人当たり平均国民所得は伸び続け、国民のニーズは、衣食の満足を求めた時代の「食べる、着る、使う」から、「住む、出かける、旅行する」という新しいニーズへと次第に変化してきた。また、交通などインフラの全面的発展や世界経済の一体化発展すう勢などの各種要因は、国民が旅行に出やすい環境や条件をもたらした。これによって中国観光業に巨大な発展チャンスが訪れ、輝かしい成果が得られ、前途洋洋たる発展の見通しが開けている。
今後の中国観光業の発展は、都市群を中心とし、優勢資源を主体として、多種多様な形態が現れると予想される。珠江デルタ、長江デルタ、環渤海は最重要地域であり続ける一方、後発の西部地域はその他の地域をどんどん追い越していくと見られる。
中国観光業の発展には、内需拡大を戦略の中心に据え、改革を中心軸とし、市場化、社会化、運営システムのインテリジェント化、国際化という4方面での業務を推進していくことが必要だ。同時に、国家は観光産業関連法律・法規システムを整備し、「国民休暇促進法」、「観光市場監督管理条例」、「宿泊管理制度」などの関連法律・法規を制定し、観光業の発展と管理を強化しなければならない。地方政府も管理と支援に対する取り組みを強化し、チャンスを捉えて観光産業の発展を推進するべきだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年10月19日 |