国連の世界観光機関(UNWTO)のジェフリー事務局長特使は20日、天津市で開催された第1回中国観光産業祭に出席し、「中国の観光産業の発展の前途には明るい未来が広がっている。UNWTOの予測では、中国は2020年には世界最大の観光客受け入れ国になるものと見込まれる」と述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
ジェフリー事務局長特使は、同産業祭の一環として行われた観光産業発展・地域観光協力フォーラムで次のように述べた。
中国の観光産業には豊かな自然資源と文化資源がある。中国が門戸を開くのに伴って、観光施設や観光市場の整備が進んでおり、国際観光業界における中国の地位は今後ますます高くなることが予想される。2020年には中国は世界最大の観光客受け入れ国になる見込みだ。
中国は世界の観光業界のリーダーになるだけでなく、責任をもって、世界の観光産業によりよい発展モデルを提供する必要がある。
(北京市と天津市を結ぶ)京津高速鉄道の開通は、中国観光業界の地域間協力を促進する上での重要なプロジェクトであり、人々の心理的な距離を縮めたとともに、両地域の観光産業の発展を促進した。これは世界の観光産業の発展に対する中国の貢献の新しいモデルの一つだ。こうしたモデルは一層の省エネを可能にするものでもあり、他国は大いに参考にすべきだ。
中国からの海外旅行のほか、中国国内旅行も今後、重要な位置を占めることが予測され、中国は重要な国際市場であるのみならず、国内観光産業の発展を推進し、内需拡大に際しての国内観光市場開放のチャンスを大切にしなくてはならない。
UNWTOは、中国が政府と業界による観光産業の詳細発展プランに一層力を入れ、地域間協力を進めるよう提起する。
観光ブランドの樹立は観光国にとって非常に重要だ。五輪の開催により、中国の知名度は極めて大きく上昇した。中国は五輪ブランドの開拓を継続すると同時に、観光産業の影響を大幅に高めることができる。中国には視野を広げ、多層的な観光ブランドを樹立することも必要だ。また地域ごとにさまざまな特色を備えた観光地のブランドをうち立て、外国人観光客が中国を訪れるたびにさまざまな中国を体験できるようにする必要もある。(編集KS)
「人民網日本語版」2009年9月21日 |