甘粛省蘭州市にある黄河の北岸に位置する白塔山は、頂上には元代(1206~1368年)の白塔があるため、その名を得た。高くそびえながら起伏する姿は雄大かつ壮観そのもので蘭州市を囲んでいるように見える。山の上には高い木々が生い茂り、東屋・塔・楼閣が奥へと進む小道とコントラストをなし、異なった風景を見せている。昔「山の三つの宝」と呼ばれ、もともと山間にあった「ハナズウオの木、象の皮の太鼓、青銅の鐘」は、今では、ハナズウオの木がすでに枯れてしまったが、インドの高僧が献上したと伝えられる象の皮の太鼓はよく保存されている。清の康煕の頃(1662~1722年)に鋳造された青銅の鐘は、工芸技術の面でも精緻完璧であり、優雅そのものであり、重さ153キログラムもある。
「北京週報日本語版」2009年6月18日
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