秋は観光客が砂漠観光に出かけるには最適の時期だ。しかし最近、内蒙古自治区阿拉善(アラシャン)盟の巴丹吉林(バダインジャラン)砂漠景観区ではマイカー旅行の交通事故や観光客が迷子になる事件が相次いで発生している。関係者は観光客に対して、砂漠観光の前には十分に準備をし、決して油断しないように注意を呼びかけている。「新華網」が伝えた。
巴丹吉林砂漠景観区の保安業務を担当する阿拉善盟公安国境防衛支隊政治委員の包憲玉氏によると、10月1日から22日までに同景観区では交通事故が10件以上、観光客が迷子になる事件が2件、外国人観光客の落水事故が1件発生しているという。
包氏によると、巴丹吉林砂漠は居住者が非常に少なく、気候の変化が激しく、地形が複雑なため、もしガイドなしで自分で運転して旅行する場合、交通事故や迷子になりやすい。北京市や甘粛省などから来た観光客は急カーブの道に不慣れなため、車の横転事故が頻繁に起こっている。韓国から来た観光客4人は秋の河川の情況を十分に把握していなかったため、増水した川の橋を渡る時に車が150メートルも押し流され、何人も負傷した。
包氏は観光客に対して次のようなアドバイスを行っている。▽出発前に観光ルートを詳しく調べること▽砂漠での運転経験のないドライバーは現地の運転手をガイドにつけ、国境防衛部門に予め連絡して登録し、事故が起きたら速やかに救援を求めることができるようにしておくこと▽砂漠での経験豊かな観光客でも、決して単独で砂漠に入らず、仲間とグループで旅行すること――。(編集YH)
「人民網日本語版」2008年10月28日 |