全国休日観光部門間共同会議弁公室は5日、今年の国慶節(建国記念日)連休の第7号観光情報通報を発表し、連休の終了を宣言した。「中国新聞網」が伝えた。
今年の連休は9月29日から10月5日までの7日間で、この間の情報によると、今年の連休観光旅行市場には次の4つの特徴がみられた。
(1)国内旅行が今年初めてのピークを迎えた。連休中に観光客数は緩やかに増加し、休日観光部門の統計予測システムの対象に組み込まれた観光スポット119カ所では、観光客受け入れ人数がのべ1829万1千人に上って前年同期比13.2%増加し、入場料収入も同16.4%増加した。上半期には大規模な自然災害が相次いで発生し、観光業の発展は深刻なダメージを受けた。だが国内旅行がこのほどピークを迎えたことは、観光業界が着実に復興していることを物語り、来年のさらなる発展を予感させるものだ。
(2)五輪効果がさまざまな点に現れた。五輪の成功を受けて、北京をはじめとする開催都市は全面的に旅行人気が高かった。北京オリンピック公園の中心エリアを訪れた人は一日当たり最高36万人に達し、天津市、上海市、青島市、秦皇島市なども観光客の人気を集めた。五輪観光の人気に押されて、大・中都市や周辺でのレジャー、農村観光や中・西部地域でのエコツアーなどが需要・供給ともに大きく伸びた。四川省、陝西省、甘粛省などの被災地への旅行も波に乗って増加し、災害後の観光旅行市場の復興促進に一役買った。
(3)観光旅行の動きに明確な変化が現れ、ピークは従来の連休より2日遅かった。連休初日と2日目の旅行者数は前年に比べて大幅に低下し、4日目に突如ピークを迎えて同33.42%増加し、今回の連休で一日当たりの増加幅が最も大きい日となった。今回は休日制度調整後初めての国慶節連休であり、こうした変化の原因として多方面の影響が考えられ、今後の研究と観察が待たれる。
(4)休日消費の需要が一層拡大した。連休中の消費が多様化・大衆化し、一連の新たな消費の成長スポットが現れた。マイカー旅行とフリーツアーが市場の中心となり、ビジネスホテルや民宿の人気が急上昇している。一部の人気観光スポットでは駐車場を一時的に数倍に増やした所もある。中国共産党ゆかりの地を訪ねる革命歴史観光、文化をテーマにした文化観光、科学に関連したサイエンス観光といったテーマのある旅行に人気が集まり、関連消費も大きく伸びた。大陸部住民の香港ショッピングツアーや金門、馬租、澎湖諸島経由の台湾旅行も人気だった。
連休期間中に全国休日観光部門間共同会議弁公室に寄せられた旅行に関する苦情は279件だった。事故報告は4件で、死者は2人、負傷者は4人、行方不明者は2人となっている。大事故の報告や重大な苦情はなく、今年の国慶節連休は無事に終了した。(編集KS)
「人民網日本語版」 2008年10月06日
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