中国は7日から9日まで、端午節の3連休を迎えた。法定休日として今年初めて定められた端午節だが、北京の各大型旅行社によると、旅行市場は思いのほか低迷しているようだ。四川大地震が市民の心理に影響を与えたことや大学入試の時期に重なったことが原因と考えられる。「新京報」が伝えた。
華遠国旅マーケティング部の孫さんによると、端午節連休の北京各旅行社の状況はきわめて悪く、多くの旅行社では顧客の数がメーデー連休の半分にも達していない。旅行市場が低迷している原因の1つは四川大地震。連休になるといつも旅行に行く呉さんは、「こんな時期に遊びに行くのは気が引ける」と旅行をとりやめた。大学入試にぶつかったことも大きい。「メーデーには子どもを連れて旅行に出た家族たちも子どもの大学入試や高校入試準備にぶつかるこの時期は旅行どころではなくなる」と孫さんは語る。
神舟国旅グループのマーケティング総監を務める郭さんによると、端午節の旅行客をねらって打ち出した2~4日間の45ツアーに集まったのはわずか30人余り。多くのツアーには問い合わせさえなかった。
今年の旅行市場は、年初の大雪被害から5月の大地震まで、自然災害による打撃の連続だった。メーデー連休の短縮も市民の旅行の足どりに影響した。旅行にうってつけの季節となったメーデーだが、北京の各旅行社の実施したツアー数は昨年に比べて明らかに減少。値段も軒並み下がった。孫さんによると、今年の旅行市場の収益は昨年より2~3割の減少となる見込みだ。(編集MA)
「人民網日本語版」2008年6月9日 |