海口市は海南省の省都で、海南料理には長い歴史がある。海口市は特殊な地理的条件および物産資源を踏まえて、黄河中流・下流の地域の飲食文化、福建省、広東省の調理法、東南アジア諸地域の風味、リー族やミャオ族の飲食習慣を融合させ、料理、軽食、めん類、飲み物を含むグルメ体系が形成されることになった。「食は海口にあり」というのは料理の特色がはっきりしており、新鮮さ、生きた材料を使うこと、あっさりしていることの重視に力点を置いているからである。つまり新鮮な果物や野菜の材料、生きている畜産品やゲテモノ、海の幸のことで、料理があっさりすることである。
そのほか、地方料理も多種多様で、ほとんどの市・県で地元の名物料理あるいは特色のある軽食を賞味することができる。
特色のあるグルメ
名物地方料理 文昌鶏、東山羊、和楽蟹、加積鴨、石山扣羊肉、碧緑竜蝦球、海南の墨魚丸など。
文昌鶏
文昌県産のニワトリは、こがね色の足、きれいなくちばし、薄い羽毛があり、皮も歯ざわりもよく、骨も柔らかくて、肥えていても脂っこくない。宴席に出される文昌鶏は一般に味付をせずにきざんだままで賞味し、食欲をそそる。
名物軽食 海南粉、海南風椰子船、リー族の竹筒飯、海南風煎餅、ミャオ族の五色粽、抱羅粉、海南風蘿蔔糕、海南風椰絲包など。
特色のある飲食街
海秀中路小吃街と新埠島小吃街
この二つのグルメ街は海鮮の屋台を主とし、海の幸も生きているものばかりで、海南風の料理を主とする。海口市の最も主な屋台として濃厚な庶民の町の雰囲気があり、人々の間で大人気。
義後路小吃街
ニワトリ(アヒル、ガチョウ、ブタの足)のお店、火鍋のお店を主とし、地元の人々もよく訪れるスポットであり、観光客が海南料理の特色を身をもって体験するためのもってこいのスポットでもある。
博愛南一条街
猪脚飯や火鍋のお店でよく知られており、本場の海南風の料理として、味もおいしく、ユニークな特色があり、行って見る価値のあるスポット。
文明東路小吃一条街
文明東路一条街では幹煸鴨、八宝鶏、文昌鶏飯が最もよく知られている料理である。そのほか、ヒツジの肉の火鍋のお店や街角にある屋台などがある。
金竜路の風味美食街と海甸の川沿いの三東路美食街
この二つのグルメ街には中国各地の特色のあるレストランが集まっている。夕暮れ時になると、商売も繁盛し、ユニークなスタイルの衣服を身にまとっている店員さんがいつも道路の近くで手をたたきながら客引きをしている。
特色のあるレストラン
名称 種類 所在地 電話(地区番号86898)
南荘酒店 広東料理 海秀路67号 66776883
京豪酒家 潮州/広東の料理 国貿金融路37-1号 68533333
香江德福大酒楼 潮州料理 滨海大道91号 68528888
竜泉海鮮酒楼 海鮮/広東の料理 竜昆南路 66987388
東郊椰林海鮮城 海鮮料理 金竜路95号 68538999
和友海鮮館 海鮮料理 海秀路28号 66760008
「北京週報日本語版」2008年4月15日 |