紅山文化遺跡
紅山は内蒙古自治区赤峰市から北東へ3キロ離れた郊外区に位置し、蒙古語では「ウランハダ」と呼ばれ、景色がよいだけでなく、新石器時代の典型的な遺跡である「紅山文化」遺跡としてその名を知られている。
紅山は海抜665メートル、周辺約600平方メートルの範囲内はすべて赤い花崗岩からなっている。北側から眺めると、紅山の5つの峰は5輪のハスの花のように、日ざしの下できらきらと赤い光を放ち、霞(かすみ)のように見える。5つの峰の間は、4つの馬の鞍が入り組んで連なっているような形をしている。1番目の「鞍」から約100メートル登ったところには灰色の花崗岩の扁額が赤い岩壁に嵌め込まれており、人目を引く。これは「マンネンタケの碑」といわれている。近くには2つの洞窟があり、「鴿子(ハト)堂」と呼ばれ、洞窟の前には四角い石があり、鏡のように平らでつるつるしており、高いところから吊り下がっているのにまるで地上に置かれているようである。峰のてっぺんにのぼると、石を積み上げた「竜」を目にすることができる。これは春秋時代(前722~前481年)の燕国の長城の遺跡である。紅山の南の麓と後ろの斜面は、著名な新石器時代の遺跡「紅山文化」が最も早く発見された場所である。現在、紅山はすでに観光地として開発され、夕方になると、夕焼けと赤い岩石が融け合って一体になり、山の上も下も生気が満ち、きらきらと光る湖水と青々とした山がコントラストをなし、さまざまな姿を現わして非常に美しい。
「北京週報日本語版」2007年11月28日
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