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盛唐時代の威風を蘇らせるには・古都西安 | |
革新型の都市を建設する
73歳になる元教授の肖良勇氏は、西安では伝奇的な色彩に溢れた創業家の英雄だ。65歳で退職した後に起業し、その科学研究能力とビジネス眼で、わずか8年で数千万元の負債の抱える小企業を香港市場に上場する、総資産4億7000万元の国際的に著名な企業へと成長させた。肖氏が研究開発した海天アンテナは、それまで多国籍企業が市場を独占していた状況を一変させ、外国製品は価格を60~90%も下げざるを得なくなり、国の外貨はおよそ9億元節減された。肖氏は西北電子科学技術大学の教授で、長年にわたり新型軍事アンテナの研究開発に従事するとともに、この分野で素晴らしい成果を収めてきた人だ。「大学では研究課題の申請しかできず、経費は最も多くて20万元ぐらいしかなかった。研究した製品は軍事面に限定されており、市場とは完全に無縁だった」と直言する。肖氏は当時の情景を回顧し、「企業は有名ではなかったし、研究開発に資金が必要なため、銀行に融資を頼んでも相手にされなかった。こうした時に、西安ハイテク区が国を代表して数千万元を援助してくれた。海天を支援して申請した国家専門基金の援助は2900万元になる。企業の後の発展にとって、これらは非常に重要なものだった」と感慨ぶかげに話す。西安ハイテク区は91年3月に国務院が初めて設立を認可した国家クラスのハイテク開発区。市場化された優れた革新的な環境を備えているため、現在では海天アンテナのような科学技術型企業が内外で台頭している。同区管理委員会の景俊海主任によると、平均して毎日4社の企業が設立され、平均して毎日3件の科学技術成果が商業化され、企業は平均して2件以上の特許を持ち、核心的な特許の70%が実用化されている。これまでに世界初のSP30スーパープログラム制御交換機、デジタルシミュレーション放送室、世界3大アンテナ通信標準など自主知的財産権を有し、世界一流のレベルにある重大産業化プロジェクトがここで誕生した。中国は世界一流のハイテク開発区を5カ所に建設することにしており、西安ハイテク区はその1つだ。景主任は「我々が現在直面している問題は、世界的な眼をもって科学技術産業の発展を把握するために、全く新しい視点を持てることができるかどうかだ」と話す。西安市科学技術局の徐可為局長は「西安を15年までに国際的な影響力を備えた国家革新型都市にする。現在、科学技術の経済成長への貢献度は49.7%に達しており、10年には55%以上になるだろう」と強調。さらに徐局長は「西安は歴史と文化のある古都であり、人材も豊富だ。この強みから分析すれば、科学技術の革新が最も理想的な出口だ」と指摘する。
「北京週報日本語版」 2007年10月22日 | |
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